書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

言葉を架ける

ジムの湯船には温度設定が設けてあるらしく
「湯船の温度は40℃となっております」
とルールを守らせるためにご丁寧に説明書きがしてある。

先日ジムに行っていつもの様に湯船に浸かり、
ふと蛇口を見ると、なんとひねるところが取り外されていた。

ジム側の愚かな実力行使。

ギザギザのむき出しになった水道管は
「あなたたちが言うことを聞かないならこうなったのです」
というメッセージに他ならない。

言葉によるコミュニケーションを拒絶した
まるで動物を手なづけるような蛮行。


ちょっと前にもそれなりの雰囲気の店の個室で会席をしたときに
全ての料理を出し終えた際に店のスタッフが全員の前で伝票を翳し
「お支払いの方はどちらでしょうか?」を聞いてきた。
居酒屋で割り勘で飲んでるワケじゃない、
全員正装してそれ相応の意味があってここに来ているのに。


景気の「気」は気分の「気」なんて
ねむたい言葉遊びを連ねるよりも
サービス業の「気」くばりを向上させないと
消費もへったくれもない。

さて、これからジムに蛇口を確認してこよう。