書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

言葉の精度は歓喜のゴールへ向かって

かつてサッカー雑誌で連載をしていたことがあった。
タイトルは「緑の情景」。
こちらからお願いした条件はサッカー選手そのものではなくて、
その周辺の物語にスポットを当てて描きたいということ。

裏方、サポーター、サッカーに夢中になる子供たち…
いろんな場所に取材に行き、いろんな人に会い、
いろんなシーンを描いた。


昨日、NHKギリシアVS韓国戦を観た。
前半韓国が一点取ったあと、さらに縦パス一本繋がる。
かなりフリーな体勢にも関わらず、放ったシュートは
キーパーに弾かれてしまう(ディフェンスに寄せられたんだっけな)。
そこで解説の早野氏
「バースデーケーキにロウソクがないようなものですね」

うまいこというじゃん。

オリンピックもW杯もスポーツ中継はNHKがいい。
アナウンサーはプロに徹して冷静で必要な情報を的確に伝え
民放のようにタレントなども起用せずすっきりしていい。

あるものを的確に伝える言葉選びはさすがだ。

サッカーを取り巻く周辺から、多くのものを感じる。
それもまたW杯、サッカーの魅力なのだ。


写真は2005年にバリ島で撮った一枚。