東京、視点を変えて旅に出かけましょう。
ビールを持ってさぁ。
キャプテンはもちろん俺だ。
運転席に座り、舵取りをしてる風。クルーのみなさんと。
海の向こう、旅客機が飛び交ってるよ。
いつも飛行機から見ていた羽田沖の船の上から
鈍重な鳥が飛び立つ様子を眺めてみる。
ベイブリッジのパンチラ(死語)ショット。
ランチタイム。クルーが予約してあるレストランに電話。
「すいません、留められます?船なんですけど」
どんな会話なんだ。
異国情緒。海辺のエスニックレストラン。
恰幅のいいマネージャーとおぼしきタイ人。
厨房からは暑いアジアのスパイスの香り。
横浜エレジー、涙と夢を鞄につめて。
俺だって人生っつう航路をゆく冒険王だ。
東京は俺を置き去りにしてゆくのだろうか。それとも…。
夕暮れ、飲み過ぎ、たそがれて。
ん?お前は誰だ?
海は見るものだと思っていた。
しかし海から見えるもの。
見慣れた景色が彩りを解き放つ。
伝えたい思い、響いてくれるといいな。
もちろん操舵はできませんがこちらは自分で
創りました。「モヒ猿」、どうぞ。