親父の描いた新作。
沖縄宮古島。
俺が生まれたときから商売をしていた。
街の小さな時計屋。
特に趣味を持たずに仕事に明け暮れていた。
リタイアして彼は手品と絵画に喜びを見つけた。
精密機械を扱っていただけあって手先が器用なんだろう。
昨夜、作品を観ながら少し話した。
「やる以上は人に喜んでもらえるレベルまでいかないと。
自分だけがやっていればいいでは成長はないんだ」
無骨で無口でわがままで頑固な
時代にそぐわぬ昔堅気な男。
最近、似てきたなぁと思う。
その意思の強さで病も吹き飛ばしてくれたらと思う。