書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

総合学習

昨日は都下の小学校の三、四時間目の講師に。

学校に着いて授業中の誰もいない校庭を横切ったときに
大地というイメージが広がってきた。

授業の前に校長室で現状を伺う。
後は子どもたちの顔を見てから書くことを決めよう。

大地に根を張り、
未来に伸びてゆく、
大きな夢の木。

を表現。

一方的に話すのではなく
対話する形で講話する。

二度と同じ時のないライブだから。

四時間目はみんなで一緒に自由な書。
お手本も正解も
朱の筆を使ったダメ出しもない。

寝転がって書いても、
歌って書いても、
踊って書いても、
両手両足使っても、
半紙からはみ出してもいい。
唯一ルールがあるなら
周りが書いているものを気にしないこと。

自分で感じて
自分でイメージして。

やんちゃな男の子は自由を叫ぶ詩を書き、
仲良し四人組はみんなでひとつの連作を創り、
秋田から転校生してきた女の子は
「雪がふる日、当たり前が変わった日」と
その時の決意と覚悟を書にし、
一番奥でひとり警戒していた男の子は自分の名前を書き
誰よりも先に俺のところに持ってきた。

12歳、30人30色。
授業の最後にひとりひとりと
書いた作品について語った。

それはそれは美しい時間だった。

人生はライブ、
感じ、語り、動き、抱き、育み、
泣き、歌い、描くのだ。