書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

生ききる

書いていいものかずっと逡巡していたんだけど、
諦観に触れなくてはいけない時期でもあり
書かせてもらうことにしました。


先月初めに医者が父親に宣告した言葉。

末期の前立腺ガン、
余命半年。

検査だからと、それほど深刻さもなく新しい病院に行ったとき
家族の前で感情を際立たせないよう淡々と医者はそう告げた。

それまでとそこからで家族の人生が変わる。
平静を装い、静かな病魔と戦うオヤジ。
足が悪く、動くことも儘ならない中、恐怖に怯えるオフクロ。
半ば家族を置き去りにした兄貴。
「冗談じゃねぇ、冗談じゃねぇ」と嗚咽をあげる俺。

諸行無常を知りながら、もがき続けるのも人間。

でも抗えないこともある、

医者がもう何もできないというなら
近くにいる身内や友の人間力がある。

俺とて光を欲しがって、生きてきた。
しかし、求めるんじゃなく、
父に、母に、光を灯せるようになれたらいいなと。

受け入れたら見えてくる。
簡単じゃないから成長もあろう。

一日、一日、
幸せになるために生きよう。

渾身の力で。

隠れてビビってるのはごめんだぜ。