書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

潮の香り

釣り竿ぶら下げ熱海に来た。

充分なだけの人生を重ねられたら、
海沿いの家で日がな筆と戯れ
夕方からこうして
ステテコにビーサンで小さな港に出て
その日食べるぶんだけの魚を釣って
少しの酒を呑んで暮らすさ。

「寂」、それは一般的な「寂しい」ではなく、
「ワビ(侘び)、サビ(寂)」の方の意味。
「サビ(寂)」とは外面的な要素とは無縁の、
中から出てくる美しさ。

夕暮れの誰もいない小さな漁港で感じる
静寂(しじま)と寂々とした心持ちは
寂しいのではなく、静かなもの。

まさしく旅の空だね。

芭蕉なら名句も生まれたろうに。

凡人は釣って、温泉浸かって、ビール!ビール!ビール!日本酒!!


明日も釣ります。




「一書渾身」創作書家 高野こうじ