書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

気合の福島

今朝の福島駅。

たくさんの人が通勤、通学に急いでいる。
元気だ。

酒場も元気だ。
昨夜、疲れた体で地元の居酒屋に入る。

店員さんに
「今日のお通しは秋刀魚の南蛮漬けか肉豆腐
を選べますが」
もちろん
「秋刀魚でお願いします」
となるわね。

そんでもってビールと一緒に出てきたお通し。

一尾っ!!
福島、気合入ってます。
それでお通し代300円だって!

ひとり、座敷で福島弁の賑わいをBGMに飲む。

会話の端々から、原発放射能という言葉が聞こえてくる。

今朝市内をぐるっと歩いても街も人も日常を取り戻している。
しかし目に見えない怒りと恐怖と闘っているのだ。

今日は福島の友人に会って話を聞く。

昨年来たときも感じたが、方言もあいまって福島は穏やかな人という印象。

温泉も浸かってゆこう。

そしてまた旅の予定(それすら明確じゃないんだけど)を変えた。
今夜も福島に泊まって明朝のバスで帰るはずだったんだけど
今夜のホテルもキャンセル、明日のバスのチケットもキャンセル。

今日の午後から福島県浜通り南部のいわき市へ向かうことにした。
ここは多くの原発作業員がいる。

石巻から続く風が俺を運ぼうとしている。

それがひとり旅。

こんなに空を見ることが多い旅も珍しい。 
そして今日もお天道さまに感謝。

見上げる空はつながっている。