書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

未完 書道

日々、ひとりで制作することがほとんど。 誰も見ていない。

混じることなくひとりでいたい。

プロセスの中で、 誰かがいてくれたり、 誰かが指導してくれたら、 もっと早く、もっと上手に、もっとスマートにできたと思う。

子供頃から教えてもらうことが苦手で嫌いだった。

だからスピードが遅くて要領も悪かった。

今でも。

すべては自分の中の恐怖にあった、 言われることに俺は怯えていた。

もしかしたら、今でも。

でも後悔なんかない。

冷暖自知

触ってみる、抱いてみる、握ってみる、潰してみる、包んでみる、掴んでみる、支えてみる。 この微妙な違いを、この力加減を、実戦で感じてきた。

痛みと喜びは背中合わせ、仲良く繋がっている。

ちゃんと心で感じ、 人に対して、誠実に向き合えるように。

「未完」 そうまだ、途中。 ずっと、途中かも。

この書は、見つめて捨てた。

「強さ」が「力み」となって出ている。

「強さ」が持つ、しなやかさや、寛容さ、おおらかさが表現されていない。 「やってやるぞ」という力みが見えてくる。

自分で書いているから自分の感じ方だけど。

作品制作に対しても常に人間的でありたい。 それを伝えることができる表現者でありたい。

磨いてゆこう、 さぁ。