長年のテーマでもある「愚」。
ずっとそれについて考え、書いてきた。
よくわからないよね?
シンパシーを感じた先達の言葉から。きっとわかるはず。
・弱いのはけっして恥じゃない、
その弱さに徹しえないのが恥だ。 島崎藤村
・弱くて強く、美しくて醜く、柔軟で逞しく、和やかで険しく、
神であるとともに悪鬼に変ずるのがわれわれ人間である。
森 鴎外
・待つ。ああ、人間の生活には、喜んだり怒ったり、悲しんだり
憎んだり、いろいろの感情があるけれどもそれは 人間の生活の
ほんの1パーセントを占めているだけの感情で、あと99パーセント
は、ただ待って暮らしているのではないでしょうか。
太宰 治
・幸福は身体にとってはタメになる。しかし精神の力を
発達させるものは悲しみだ。 プルースト
・生きるとは除々に生まれることである。 サンテグジュペリ
価値観はさまざまだけどなんかわかってもらえると嬉しいな。
そして禅の世界では「お利口になれても、バカになるのは
はるかに難しい。そのバカにお前はなれるか」という問いを
持った意味がある。禅師が愚と称するのは、謙虚や卑下ではなく
慢心を戒める心のあらわれとも言われる。悟りを超えて悟りさえ
忘れ、そのにおいすらしない、さらに純粋な「愚」に達する
ことこれこそが「大愚」に境地。
筆を持つようになってから勉強したことばかりでただ「愚か」な
ままの俺だけど自分の中の「愚」を超えてゆきたい。
少し涼しくなってきて作品の量産体制に入ってきた。
昨日は一日中、書き続けたよ。