書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

情報という足枷に歩みを止めぬよう

キーボードを弾けば、他人の意見が溢れている。
善意なのか、自慢なのか、その風呂敷に限りは無い。


昨日、石川梵写真展「THE DAYS AFTER 東日本大震災の記憶」
を観に武蔵野市吉祥寺美術館へ。

震災直後から今までの被災地を撮った写真展。
震災から一年が過ぎ、こういうイベントには
ここに書くまでもなく、いろんな見解がある。
ただ会場は老若男女、国籍も関係なくたくさんの人が
無言で一枚一枚食い入るように見ていた。
そしてむせび泣き、すすり泣きの声が響いていた。

思い出したくもない人もいる。
忘れないようにしたい人もいる。
次に踏みだそうとしている人もいる。
なにもせず批判するだけで悦に入っている人もいる。
思慮深く我を捨てて寄り添おうとする人もいる。
知ろうともせず持論を展開したがる人もいる。

それを確かめるのは自分で出向き、触れて、汗をかき、
涙して、語って、感じて、考えるしかない。
その答えは誰かにとっての正解ではないかもしれない。
でも誰かの方程式で納得などする愚か者になりさがることなく。

自然、必然、本然、猛然、寂然、天然、泰然、毅然、燦然…。

つれづれ(徒然)日記からお送りしました。