少年たちの声と金属バットの響きに吸い寄せられる
ようにネット裏で足を止めた。
連休中の朝の散歩道。
近所の小学校のグラウンドで試合をやっていた。
俺も小学生の頃、こんな風にしていたな。
日曜日でも朝早くに起きて学校のグランドで練習に
明け暮れていたっけ。チャンスで打った記憶はないくせに
大事な試合でエラーして泣いたことは覚えている。
人生とは苦しみとともに歩くってことを悟った11歳の夏。
自分の作品の中にも少年の頃をイメージしたものがある。
俺の中にある少年を確かめながら欺瞞に満ちた薄汚れた
虚飾の世界に純粋という色のペンキをぶちまける・・・
って俺は駅前でアコギ持って歌ってるパンクロッカーかっ!(苦笑)