2017-04-03 便利ではない豊かさがある 旅 便利であることが豊かなことだと思っていません。あるものを楽しむことが旅の喜びを享受できることだと思います。宿に着いたらのんびり風呂に浸かります。部屋を書斎のように書き物をします。また風呂に浸かって夕食が始まります。雪を眺めながら静かに語り、地酒をやります。ご主人と話しながら夜が更けてゆきます。すっかり気持ち良くなって22時すぎには寝ます。夜明けとともに目を覚まし散歩に出かけます。雪に覆われ、身が引き締まるような朝。朝風呂です。朝ご飯です。それだけのどこまでも贅沢な時間です。漢二人旅、偶然にも旅館を貸し切ることができました。嬉しくて思わず贈らせていただきました。そして今、帰京。肌に硫黄の香りを残しつつ作業に入ります。慌ただしさがない場所を得る。大事なことです。