書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

一酒一会

昔は下町があまり好きではなかった。なんか騒々しいイメージがあったから。
ここ数年、何度か通ううちに下町の良さが浸透してきた。
玄さんや歌手の沢田知可子さんの紹介で知り合った楽千代さん(踊りの大家でもある)が築地で小料理屋をされているので一年ぶりに行ってきた。ちょうど楽千代さんのご友人夫婦がきていてグラスを傾けながらいろいろ話した。ご主人が建築会社をされている人で気っ風のいい下町っ子といった感じですぐに打ち解けた。現場たたきあげの人で職人気質というところが合うのかもしれない。そう、朴訥とした職人が僕は好きだ。最近は自分の仕事とリンクするところを感じる。つうかただオヤジになったのかね。この日は自家製豆腐、鮪と季節野菜の和え物、豚足の煮込み、塩辛、牛筋大根、鰤の和風ムニエルなどなどにビール、焼酎、日本酒をいただいた。どれもすべていい仕事がほどこされているが、中でもここの自家製豆腐は今まで食べたなかでもベスト。築地駅から聖路加ガーデンに向かい、ガーデンにぶつかったら右折、ほんとにこの先にお店がある?と思ったときに白い大きな暖簾のかかったお店「楽千代」はあらわれます。子供と酒のマナーの悪い人はたぶん入れません。女将の楽千代さん(写真)も下町の人らしく上品で凛としていながら気取らない感じ。
美味しい料理と楽しい会話、落ちついた時間の流れ。これだから酒はやめられない(←そう言ってまた飲んでしまう)