書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

コロガルイシ

このところの寒さのせいか、ふと頭をよぎったことがある。
1999年11月、小さな旅行カバンにいくつかの着替えと
本、そして作品と筆を詰めてニューヨークに向かった。
セントラルパークの、そしてソーホーのストリートで作品を
広げ、俺は創作書家としてデビューした。
あれから七回目の冬を迎えた。今でも創作書家として
活動している。ありがたいことに・・・。

これはセントラルパーク内。ひとりで行ったから自分が
作品をひろげた場所から見えた景色。HPのスケッチにも
描かれてます。紙焼きをデジカメで撮ったから画像が悪いけど。

ソーホーでは作品が風ですべて吹き飛ばされて大変だったなぁ。
ここに作品をひろげ座っていた。道行く人を眺めながら。

とにかくここから創作書家 高野こうじが生まれた。

見向きもされることもなくノックダウンをくらった
ニューヨークのデビュー戦からもう七年という歳月が流れた。
焦燥やプレッシャーというジャブにジワジワと苦しめられ、
調子に乗ってガードが下がるとするどいパンチでダウンを
取られた。でもまだ立っている。リングサイドの声援が
こんな俺を立たせてくれている。

創作書家になって七年なんていっても特に感慨もない。
気が付けば・・・って感じだし。先のことなんか考え
られなかったし、毎日毎日、毎回毎回そのときなりの
ベストをと思ってきただけ。

きっとこれからもそうだろうなぁ。
その「ベスト」のハードルを上げてゆきながら。

さっきも感慨はない、って書いたけど何年目なんてこと、
初めて考えたからねぇ。
とにかく99年の冬のニューヨークの路上から今日まで
支えてくれた人、励ましてくれた友人、大切な人、
両親、愛情を持って意見してくれた人、仕事でお世話に
なった・なっている人、そして表参道をはじめとした
言葉を紡がせてもらった二万人を超える人たち・・・・
その全部が俺の身体の一部となっています。
ありがとうございます。本当に。

あっ、別にやめるわけじゃないよ(笑)。
なんかそんなトーンだったから、念のため。ハハハ。