書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

どこまでも続く空、できるだけ遠くまで飛ばしてみせる

身体はここにあっても想いを飛ばすことはできる。
インターネットなどの手段で世界は小さくなった。

しかし俺の精神は相も変わらずアナログである。
変えようも、変えることもない。
行かなけりゃ、会わなけりゃ、観てみなきゃ、触れてみなきゃ、
食べてみなきゃ、感じてみなきゃわからない。

知識や机上論や戦略もいい。
でもやらなけりゃ意味をなさない。

今の時代に足りないものの中に「感触」ってのがある気がする。

感触の前にあきらめたり、怯えたり、キレたりする。
何も子供たちばかりの話ではない。
大人こそ「感触」を遠ざけていないだろうか。


先日バッティングセンターに行った。
バットにボールが当たる感触を確かめに。
あまり確かめられなかったけど…。

旅は景色や人と出会う瞬間、
釣りは針に魚が掛かった瞬間、
バンドは同じグルーブを感じ合った瞬間、
これは説明できるものじゃない。
する必要のない「感触」だから。

書も感触によって生まれてくる。
筆圧、墨量、バランスも感触だし、
人ひとりに紡ぐメッセージもそう。


暖かな日差しに誘われ公園で読書。
30分間のリフレッシュタイム。
モヒ猿もつれづれに顔を覗かせる。

己の中の「感触」に対峙しながら
自分にできることをするのだ。



     本編でも「モヒ猿」やってます。