書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

この空の向こう側

久しぶりに海へと車を走らせた。
釣りでもなく、読書をするためでもなく。

変わってゆくもの、変えられたもの、
変わらずにココにあるもの・・・

あれから五年、世界中の人が空を見上げ
平和を感じられますように。

とても好きな詩がある。それを紹介して今日という
日を受け止めよう。



「朝のリレー/谷川俊太郎

カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウィンクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりとうけとめてた証拠なのだ