以前どこかで目にしたか、耳にしたかで 染織家で人間国宝の志村ふくみさんが
「鈍 とはコツコツ弛まず」
とのようなことを聞いたことがある。
「鈍」これが活路。 言われたことを間違えのないようにこなすことも、如才なく振る舞うことも、 スマートにやることも、合理性を図ることもうまくできない。
子供の時からそうだった。
叱責されるたびに 痛くて、情けなくて、苦しくて、言えなくて、コンプレックスだった。 今でもそうなる時もある。
それでも生きてゆかなきゃ。
書や絵を書くようになって逆にそれが活きることがある。
誰かにとっての正解を強いられることもないし、 情緒的であることを優先できる。 スピードよりも大事にしなければいけないことがあり 何よりも想像は翼を持っている。
事務的な作業や、準備には未だ落ち度があり、時間もかかるけどw。
「愚鈍」という言葉をよく書くのにはそういう思いがある。
間違いなんかない、 とにかくコツコツと弛まずに、 周りの何倍時間がかかってもいい、 自分にしかない人生を、 その感覚と嗅覚で進んでいこう。
と愛鳥ポンタに教わる朝。