野球選手がバットを振り続けるわけ。
料理人が包丁を研ぎ続けるわけ。
鍛冶屋が焼けつく炎に対峙するわけ。
画家が孤独を超えてキャンバスに向かうわけ。
F1ドライバーがアクセルを踏み続けるわけ。
ボクサーが傷だらけでもリングに立ち続けるわけ。
プロとして
仕事を愛すること、
覚悟を決めること、
歓喜を描くこと、
プライドを賭けること、
恩に報いること。
その意味を思う。
朝一番、オープニングセレモニーで大書を披露。
渾身の「飛躍」を書いた。
叩き付けるような飛沫は生命の躍動。
青空の咆哮は気持ちよかった。
午後からはなんと4時間半、一人ひとりに書き続けた。
さすがに尽き果てた。さらに進むための課題も見えた。
しかしこの充足感に変えられるものはひとつもない。
さらに受け取った人に響いてくれたなら最高。
その道は平坦ではない、舗装もされてない。
蹴躓く、ぬかるみで動けなくなる、あっさりと抜かれる、
でも悪くないよ、やっぱり信じる道は。
2009年11月1日、麗澤大学。
ご来場の方々、スタッフ、先生、だけじゃない、
傍らに置かれた焙じ茶にまで感謝したい一日だった。
経験と言う名の教師が人生を教えてくれる。