書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

瓦解の言葉

先日、どでかいカウンターの焼き鳥屋で一献あげていた。

普段使いのごく大衆的な店でその日も行列ができていた。
隣の席には俺と同じ年くらいの男性二人が
けっこうなペースで酎ハイと焼き鳥を頼んでいた。
まぁ店にとってはいいお客の部類だよね。

気持ちいいんだろうね、声も次第に大きくなってゆく。

最後までペースダウンすることなく飲んで食べていた。

そしてその客が会計時に店員に一言。
「ねぇ、まけてくんない?」。

あぁ、やっちゃった。

普段は言えないけど気持ちが大きくなっちゃって
ダメもとで言ってみるという最悪の駆け引き。
そして見くびられ、台無しにされるというパターン。

コミュ障は国民病と言われてるけど
こんなとこでも感じるんだ。

市井の居酒屋の一コマならまだ可愛げもあろうが
ニュースなんか見ててこの外交なんかさ、
そうであるなよって思って俺も酎ハイ飲み干した。

店はいつだって元気で笑顔の佳店だったよ。