20代前半のころ、もちろんバンドだけで食えなかったから
ホテルで明けても暮れても皿洗いの日々を送った。
いかにもバンドマンらしい暮らしだ(笑)
そのホテルの当時の総料理長がかの中華の鉄人
脇屋友詞さんだった。
金がないからいつも激安の居酒屋で飲み食いしていたが
中華料理だけは昔から一流を目の当たりにしてきた。
先日も美味しい揚州料理をいただいた。
新宿「老辺餃子館」。中国で180年の歴史ある老舗中華の東京支店。
(注:脇屋さんのお店ではありません)
ホタテと黄ニラの炒め物や
油淋鶏、鮑の炒め煮。
他にももちろん、餃子は焼きも水もかかさず。
前世は餃子かビールって説もありかも。
当時の俺は音楽にしか興味がなかったけど、脇屋さんの
プロとしての威厳は惹かれるものがあった。
料理人としての凄みはとても触れられるものではなかった。
その後、創作書家となって一度、横浜のパン パシフィック ホテルで
食事をする機会があった。
ひとつのことをコツコツやる。
想像を絶する大きな流れかもしれない。
しかし流れていればまた人は巡り会うのだ。
「モヒ猿」と海に出かけてみませんか。