カープが念願のCS出場の盛りあがりの中、
ラストサムライ前田智徳選手が引退を昨日発表。
24年間、ずっと俺のアイドル。
高校時代、ヒットを放ったが、自分の打った打球に納得できず
「だめです。俺はもうだめです」と泣いて、守備につくことを拒否したり、
「自分で納得できる打球を打ったことがあるか」と問われ
「ファウルならあります」と答えたり、
自らのエラーを取り返すホームランを打って先輩ピッチャー
(北別府)に申し訳ないと泣きながらグランドを一周したり、
「相手ピッチャーに打たされて内野安打にでもなろうものなら、
この世が終わったんじゃないかというくらいのショックですよ」
無口で愛想が悪くて(実はすごい照れ屋なんだが)、媚びない
孤高のバッドマン。匠の漢。
長嶋茂雄「彼は文句無しで天才」
イチロー「自分なんて天才じゃない、
天才とは前田さんみたいな打者を指す」
落合「真似していいのは前田だけ。前田の打撃を一年中見ていたい」
惚れ惚れするインローのボールのさばき方、
そのクセ甘い球や失投にはこんなボールを打ってもつまらん!と
ばかりに空振りや見逃しをする。
今朝、前田選手をイメージして書いた。
卓越した技術を大前提としながらも「氣」の満ちた選手。
バッターボックスの入った瞬間に敵も見方も観客の空気も
変えるそんな選手が静かにバットを置いた。
愛する野球選手であり、
尊敬する表現者。
これからジョギングで汗流し、
午後はロフトプラスワンでイベントです。
「家族」をテーマに大書をやります。
ご来場の方に書き下ろしもね。
どうぞよろしくです。