喧噪を抜けて夜を探しに出かけた。
掴みきれないイメージと小さく、ずっしりとした
欲望だけが闇の中でぐるぐると回っている。
自転車をおり、静寂の林を歩く。
月が照らし出すものはここにはない。
深い深い静かでギラついた夜の底から
無言の叫びが心の限界まで響き渡る。
時間という概念はとっくに新しい一日を示している。
無情というベンチで俺はその瞬間を待つ。
奄美大島へ向かう作品の第一弾が今日東京を飛び立つ。
「わらとぅりば でぃがしか なるんよ」
「笑っていればどうにかなるさ」
今日は16時から新宿救護センターで、
21時から六本木NEWEX EDOでパフォーマンス。
珍しくダブルヘッター。
創造の夜を突き抜ける。
今日は誰かに届く言葉を。
誰もいない海。「モヒ猿」の世界へ