書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

十年先にふと思い出せる言葉になれるよう

そのときはさっぱりわからなかった言葉の意味が
いろんな経験を積んでゆくうちにあるときに
目から鱗なんてことがある。

言葉が残って、活きている。
それだけでいい。
それがまた新しい縁や気付き(築き)になれると信じて筆をとる。

都内の中学校の卒業記念品として作品創りに取りかかった。

依頼はずいぶん前にいただいていたのですが
今この時、機は熟し書き出す。

合計137人。
急がず、ひとつひとつに親御さんがつけた名前の由来や思いを
噛み締めながら瞬間のイメージを捕まえて。

未来へと広がる春の空に向けて。

昨日は肌寒い曇天の東京、
しかし夕暮れの数十分、とても美しい色彩が広がった。
(これはモヒ猿候補だな)とニヤリ、シャターを切る。

希望を描く色ではないか。
君もこう呟いてくれないか。

「見上げる空はつながっている」と。