書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

六本木心中

その昔、そう十年ちょっとの時間が流れたか、
まさに六本木と心中していた頃があった。
仕事場が六本木だったので真っ直ぐ家に帰ることもなく
毎晩のように空が白々とするまで飲み歩いていた。
恐るべき体力と永続的なハイ状態だったあの頃。

今日、午前中に打ち合わせがあり、久々に六本木に
行った。猥雑ではない静かなこの街の顔も好きだ。

「ザ・ハンバーガー・イン」。残念ながら今は閉店と
なってしまったが、日本初のバーガーショップとして
登場して50余年、言うまでもなく六本木の顔だ。
この辺のダーツバー、クラブ、パブ、ラーメン屋が
当時の根城だった、懐かしい匂いがするなぁ。

六本木交差点そばのイタリアンレストラン「シシリア」。
先述の「ザ・ハンバーガー・イン」、「香妃園」、飯倉の
「ニコラス・ピザハウス」「キャンティ」など歴史と味の
ある名店があるけど、「シシリア」もそのひとつ。
ここのイカスミのスパゲティ、大好きだったな。

今でもこの交差点に立つと不思議な高揚感がわき上がってくる。

田舎の奔放なやんちゃ野郎だった自分が都会で生きるっていう
覚悟を決めた、そんな想いが交差する街だからだ。