これまでも誰かの言葉で救われたことがある。
そしてこういう仕事をしていて、紡ぐ言葉が
誰かの暮らしの中で力になってくれればと思い
俺は和紙にむかって筆を執る。というかひとりの
人として困った人がいたら手を差し出せる自分で
ありたいと思うのだ。
どんなにいい景色を見ても、名作を読んだり、観たり
してもやはり、人は人から学んでいくのだ。
人同士がぶつかり、こすれあい、たたえ合い、笑いあって
絆が深くなる。それゆえに苦しみ、痛み、涙を流す。
それが心を豊かにさせる過程なんだ。
俺は本当に不器用な人間だから、人より頑張らなきゃ
ダメなんだ。人の倍やって人並みに覚えたり、考えたり、
出来るようになる。最低でも人の倍以上。それでも弱い
自分に流されたり、逃げたりする。
「俺って不器用だから・・・」とかちょっとカッコつけて
言うヤツがいるけどいい気持ちはしないね。俺は不器用が
カッコイイなんて思ったこともない。不器用だからこそ
こういう仕事をしているとは思うけど、やっぱりもう少し
すんなりできるようになりたいな。それを器用っていうには
ちょっとニュアンスが異なるけど。
「俺って器用だから・・・」なんて言われるとムカッと
くるもんね(笑)。
まだまだ、まだまだ勉強と修行の最中。
もっと強靱な精神力と深い優しさを持って人と対峙したい。
できるよ・・・
なっ?