書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

万葉の湯 東京・湯河原温泉

日本最古の歌集「万葉記」の中の
「足柄の土肥の河内に、出づる湯の、世にもたよらに、子ろが言はなくに」。
はかなき恋心を温泉に喩え、
詠まれたこの「出づる湯」とは湯河原の温泉。
太古の浪漫に想いを寄せて、
町田にある「万葉の湯 東京・湯河原温泉」にやってきた。

都内から車で30分ちょっと、アクセスの便利なここ万葉の湯は
毎日湯河原から20トンを温泉を運んでくる、

東京に居ながらにして伊豆の温泉旅の
贅沢を堪能できるホテル型温浴施設。

さっそく冬空を眺め、絹のような湯河原の温泉に浸かれば
さっきまでの喧騒を忘れ、静かに想いが巡り、一句詠みたくなる。

しかしそのセンスもあるはずのない私には
広間でビールを飲むことがなりよりの時間。

色とりどりの浴衣やパンツスタイルの作務衣姿で寛ぐ
清潔で明るい畳敷きの広間には
日常を置いてきた上気した笑顔がテーブルに咲いている。

館内は家にいるかのように裸足で移動できる。
気取りも緊張もない、みんな平等であることを
教えてくれる素足の時間に心地よい酔いがまわり、
夢の中へと誘われてゆく。


翌朝、明けきらぬ時間から目覚めの湯浴み。
寝湯からやがて白んでゆく空と時間を共有すれば
始まらんとする一日のエネルギーが全身に漲ってくる。

先人たちもこうして湯に浸かり、
思いに耽り、英気を養って来たのだろう。

朝9時半、チェックアウト。
温泉の温もりと快適な時間の余韻を
身体の芯に残しながら
そして現実へと滑り込んでゆく。


以上、ここの情報を探している方のために
柄にもなく旅レポ風に書いてみました。

要するにこれまで行った温浴施設の中でも
快適度とホスピタリティーは素晴しかったってことです。


さて、アトリエに戻ったので
書家モードでやります。






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