栄光に向かって走る仲間の店が取り寄せ料理を始めるのでデザイン等の打ち合わせ。
苦しい戦いが続く弱い者たちの夕暮れ、休業中なので完全貸し切りで店主とサシで豪華な食事にありついた。
コロナで怠けてたまるか、見えない自由が欲しくてこの日、5時に起床して夕方まで白湯とお茶のみ。前夜19時に軽めに食事してから22時間内臓を休ませて臨んだ店主とのサシ勝負。
無観客とはいえ昨年末以来のカウンター。さぁ走ってゆけ。
相変わらずの仕事ぶり。
ヒラスズキの繊維の旨味を感じるほどに味覚が研ぎ澄まされた。
鰻。極上の先は何というのか。どんな記念日なんかより、生きている今日が意味がある。
炭の香ばしくパリッとした潔さとふっくらとした繊細な優しさがどこまでも。
粋な計らいに束の間、どしゃ降りの痛みを打ち消された。
才覚と努力と好奇と職人の矜持。
慎重な判断が迫られるが表現する道を模索しながら前に進み、お客さんで賑わう状況が早く来ることを願ってやまない。
生き抜くんだ、会えないから叫びたい、精一杯でかい声で。
どこまでも。