書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

さすらい

山はそこにあった。何も言わずただそこに
あるだけなのに俺はその前で言葉を失った。

圧倒的な威厳さを誇る、穂高槍ヶ岳
清流はその生命力から冷たくどこまでも澄んでいる。

山に川に空には失礼にあたるが俺もその一部に
なりたかった。とりあえずいつも以上に深呼吸
を繰り返してみた。そして寝転がってみた、
なんとなく。足が写ってしまった。

イカー規制で保護された場所だからこんな
身も蓋もない文言さえ許せてしまうのだ。

陽が落ちれば星の出番だ。酒も出番だ(苦笑)。
迎撃体制もバッチリ、かかってこんかい。
満点の星空を仰ぎ見ながら、かの麦焼酎百年の孤独
のお湯割りを飲む。いつもとは違う酔いが身体を
駆けめぐる。

俺はいったいいつの間に寝たのか?

翌日は川べりに腰をおろし、眼前の穂高を描いた。
せせらぎと陽光が穏やかなのに凛然とした空気が
張りつめている。

帰りは白骨温泉で湯治。

自然は凄すぎる。そして素晴らしい。
五感刺激されまくったよ。


旅に出てみない?