書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

stay or go


自分の得に生きることなく、

他者の喜びのために尽力する。


求めることをせず

求められる前に動く。


そういう男とスタッフの店。


荻窪motenasi六周年パーティ。

それぞれのところから
たくさんの人が集う。

しかしみんな表情はひとつ。

笑ったままに店を出てゆく。

想いを揮毫。
閉店後に。

おめでとう、

坂村真民の詩。


手を合わさず

月の沈むにも
心ひかれず、

あくせくとして
一世を終えし人の
いかに多きことぞ。

道のべに花咲けど見ず、
梢に鳥鳴けど聞かず。

せかせかとして
過ぎゆく人の
いかに多きことぞ。

二度とないこの人生を
いかに生きいかに死するか、

耳をかたむけることもなく
うかうかとして、

老いたる人の
いかに多きことぞ。

川の流れにも風の音にも
告げ結う声のあることを
知ろうともせず、

金に名誉に地位に狂奔し
終わる人のいかに多きことぞ。