書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

30余年、タバコやめました。

30余年吸っていたタバコをやめました。

ある日思いつき、実行。あれから9ヶ月、今日まで一本も吸っていません。

禁煙はほぼ成功したと言っていいでしょう。

その方法に名前をつけるなら「脳でタバコをやめた」。

タバコをやめようと思っている方、参考になれば幸いです。

いつものブログの感じとはちょっと異なりますが、大事な健康問題、経験を書き記しておきたいと思います。

「それは突然の思いつきだった」

正月気分の抜けきれぬ今年(2020年)の1月12日、焼き鳥屋のカウンターで濃いめのホッピーを飲みながら「タバコやめるわ」宣言。

それまで特にやめようと思ったこともなかったけど、新しい年になってなにかを変えてようって感じていたのでふと口に出たってノリ。

その店が禁煙だったので、寒い外に出て吸いたくなかっただけかもしれない。

「32年間、一度も禁煙経験なし」

30年ちょっと、ずっと喫煙者。一度たりとも禁煙をしたこともありませんでした。

一日の喫煙本数はその時々で違いましたが、だいたい数本〜十数本、飲み会などあると一箱くらい。まぁ量はそれほど多くはないですが毎日。22、3歳からはずっとメンソール(マイルドセブンメンソール▶︎セーラム▶︎キャメル▶︎クール▶︎キャメル▶︎クールマイルド)。

大きな仕事の前の気分を落ち着ける一服、仕事後の一服、生ビールを飲み料理が来るまえの一服、長距離運転したPAでの一服、タバコと酒の中での会議・密談・秘めごと‥。30年以上それは当たり前であり必要不可欠なものと思い込んでいた。

そんな感じの生活からいかにしてタバコを止めれたのか⁉︎

いよいよその方法を発表します。

「脳でタバコをやめる」

脳でタバコをやめる???

わけわかりませんね。

どういうイメージでやめるか?そこが大切なんです。

やめるに当たって30年以上一日3箱吸っていた先輩の言葉がすごい説得力を持って響いてきたのです。

その金言とは。

「オレがタバコをやめたのは禁煙やなくて卒煙や。中学卒業したヤツがまた中学校に戻るか?つまりはタバコを卒業、高校や社会に出るように次のステージに行くだけや」

その方もタバコをやめて15年以上経ちますがもちろんそれから吸っていません。

禁じているのではありません、卒業したのです。

自分自身も「卒煙、卒煙」と脳にインプットして絶ちました。

しましそんな簡単に切り替えられるものなのか?

「我慢ではなく、自分との約束を履行する」

確かに恋しくなる時もあるし、居酒屋とかで隣の席の見知らぬおじさんの副流煙さえも吸い込みたくなる衝動(笑)にも駆られました。夢に何度出たことか。吸ってしまって自己嫌悪になる自分、吸って満たされている自分、そんな夢は9ヶ月経ってもまだ見ます。

しかし卒業生ですから、強い意志を持っていかなければなりません。自覚と責任です。ずっと逃げ回っていた言葉のように思います。

しかし「卒煙」と決めると「我慢」いう感覚はありませんでした。

話は逸れますが、今回のタバコをやめるのも医者や誰かに強制的に止められたくなかったと言う思いがありました。「強制」、いっちばん嫌なことです。自分の意志なき決断はしたくありません。

自分で決めたことに「我慢」というものは生じません。

先のその先輩はこんな言葉もくれました。

「他人は平気で約束を破る、だから自分自身との約束は絶対に違えたらあかんのや」。

「卒煙」と「自分で決めたこと」。これがずっと根底にあります。

そして

「実際やめてみて身体に起こったこと」

ここは特に気にしていなかったのですが、やめてみるといろんな変化がありました。

・翌朝の目覚めがいい! ‥吸いすぎた翌朝は体と周りの間に薄い膜が張ってるようなどんよりした状態で目を覚ますのですがそれがなくなりました。今でも飲みすぎた翌朝はキツい時もありますが膜が張りついているような感覚はなくなりました。

・頭の回転が早くなった!‥気がするに止めときましょうかw、仕事柄閃きや相手の考えを読む局面に対し反応は早くなっていると思う。

・臭わない!‥そりゃそうなんですが、飲んで帰ってきてシャワーした時に髪から出てくるタバコ臭、洋服などね、まぁスッキリしました。

・運動機能の向上‥タバコをやめてすぐは口さみしさもあり、食べて、飲んで増量しました。タバコのない生活にも慣れてきたので走るようにしていますが、喫煙していた頃より息が上がらなくなった。

他にもカサカサ肌の改善、胃痛が減った、血流が良くなったとしっかり変化が出ました。

医学的にも調べてみたら、禁煙後1年たつと肺機能が改善し、禁煙2-4年後には虚血性心疾患脳梗塞のリスクが約1/3減少し、5年後には肺がんのリスクが低下、禁煙して10-15年経てば様々な病気にかかる危険が非喫煙者のレベルまで近づくそうです。

ちょっと大げさな方向にまで書いてしまいましたが

まぁ「卒業して次に向かう、卒煙」

そう脳と心に刻み、これで自分は30数年吸い続けたタバコをやめました。

参考になったかどうかわかりませんが、自分の体験が何かに役立てばこれまでのタバコ代はチャラでいいでしょうw。

 

タバコも仕事も私生活も人間関係もこれだ、

「強制される前に自分で決めろ」。

 

長文、お付き合いいただきありがとうございました。

明日からはフツーのブログに戻ります(笑)。