2009-05-20 残波 未分類 誰思うゆえの痛み。誰思うゆえの悲しみ。足元を波がさらってゆく。忸怩たる過去を、看過できぬ怒りを、語ることない胸臆を。消えてゆく時間の上に今が重なる刹那を見逃さないように。刻まれた憂いでその心を閉ざさぬように。東雲に浮かぶひと筋の暁雲を見上げ、波音に包まれて。