書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

揮毫

先日の駆け込み寺15周年記念ライブ、
会場パンパン、いい熱気。

生パフォーマンス。

第一部で揮毫したのが

「只管」。

動画をあげていただいているのでその模様はコチラから。
「ただひたすら」というような意味です。

この「ただひたすら」は駆け込み寺の歴史だと思っています。
虚栄や功名もないのです、目の前のただひとりを救うために
そして自助を促すために、ひたすらにやってこられました。

やった気にならない、
そしてしてあげたという驕りを持たず。

雑念も邪心もない「ただひらすら」。



インターバル挟んで第二部。

もう情念とでも言いましょうか、
座右の銘「愚」です。
晴れやかな舞台にネガティブな言葉をと思うまも知れません、
しかしこの言葉の先にあるものを伝えたかったのです。

「いつでもポジティブに」とか、「大丈夫、君ならできるよ」とか
「止まない雨はない」的な散見されたものは好きでない。
もっとこう内側というか根幹というかその部分に対峙するような
言葉を描いてゆけないものかと思っているのですが
この「愚」はやはりその根っこ部分になる想い。

「けとばされボロボロになってからが始まり」

この第二部は来場者の方も声、涙にあふれつつ濃密な瞬間だった。


ライブ中もステージ袖でご来場の方ひとりひとりに色紙にずっと言葉を
書かせていただきました。その数80枚強。
ただひたすら愚直に書きました。
疲れなんてまるでない、
かっこつけるんじゃなくて本当にこうありがたいっていう思いで
充実した時間というか、ここにいることが嬉しいと感じるイベントでした。
日本駆け込み寺の代表の玄さん、スタッフのみなさま、また関係者の皆さん、
そしてご来場いただいたたくさんの方々。

おめでとうございます、そしてありがとうございました。

やはりここは特別な地です。