ヘボと出会ったのは十代の終わりか、ハタチを過ぎたころだったか。 始まりは汚ねぇライブハウスだったか、それともポマードの匂いが立ちこめる打ち上げの席だったか。 もう覚えてないけど、最期までやんちゃに生き抜いたヘボを昨日沢山の仲間が見送った。
無茶苦茶なヤツだった、 それ故に愛されたヤツだった。 きっと向こうでジョンに喧嘩売ってるだろう。 シドと飲んだくれてるでしょう。 勝新とはウマが合うだろうな。
そしてこっちを見て、いつもの酔いどれの電話の調子で「お疲れー」って言ってるだろうか。 棺の横のテレキャスターはもう鳴らない。
不良少年が集まったぞ。
ケジメだ。
同い年に逝かれるはきついな。
生ききろう。