書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

書道の旅路

書道家としていろんな経験をさせていただいております。

仕事ではあるがその仕事を通して人間を成長させてもらっています。

 

先日はThe Okura Tokyoへ。

日本と韓国の経済界を牽引する大企業の懇親会にて

大書パフォーマンスとそれぞれの会長、社長、頭取に

色紙作品をその場で書き下ろさせていただきました。

 

会場は最上階41階。

見上げることばかりだった東京タワーを同目線。

 

設営とリハーサルを終えて控室でひとり集中力を高めてゆく。

興奮と緊張、

準備と対応、

イメージとアドリブ。

あと韓国語の挨拶の言葉の反復。

 

心身のバランスを整えてステージで

一気に爆発させ揮毫する。

 

声を出し、

目を瞑り、

力一杯に両手で筆を握りしめ、

墨に直接手を入れ飛沫を描く。

一瞬の熱情を、気合いを、巨大な和紙に刻み込む。

 

目を見つめ、傾聴し、

丁寧に、大胆に

色紙に筆を走らせる。

 

たくさんの拍手をいただき、会場を後にし

控室に戻る。

 

打って変わって包み込む静寂。

 

「ふぅ」と息が漏れる。

 

やり終えた安堵、

昂りのクールダウン。

 

冷たい水を飲み、

関係者に挨拶をしてホテルを出る。

普段お会いすることがない方々と出会い、

普段訪れることもない場所で縁をいただく。

そんな書道家としての流浪の旅をずっと続けている。

もっともっと多くの人に痺れるような書道の気迫を、

翼を広げたアートの自由さを感じていただけるよう。

 

突き進むよ。

酒が染みる。