書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

また漕ぎ出す

三日ほど海を見ながらのんびりしてきました。

 

今回のブログ、過去のトラウマの告白もあるのでちょっと長いです。

本当にありがたいことに知り合いの保養所を完全貸切にさせていただき、

居酒屋など夜の街に繰り出して現地の方々との接触することも断ち、

自然の中で静かな時間を過ごしてきました。

屋上からの相模湾の眺めも独占させていただきました。

 

何時に入っても誰もいない温泉という究極の贅沢。

コロナ禍での対応とはいえ、団体行動ができない身としてはこんな過ごし方が最適。

 

四時半に起き、15年ぶりくらいにボート釣りもしました。

いろんな意味でこれがこの旅のメインです。

実は15年くらい前、最後にボート釣りをした後にパニック障害を起こしました。

息ができず、手足が痺れ、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、すべてが唐突に

襲ってきて、繰り返され、生きた心地がしませんでした。その後もその恐怖と発作に苦しんできました。

 

今は薬なども飲んでいませんが、発作が起きた(何度か起こしていたので)場所に行くのは心が拒絶し、避けていました。

 

もともと釣りは大好きなので今回越えてみようとやることにしました。

曝露療法ってやつですね。

 

向かう車の中ではちょっとナーバスになりましたが、

日が上る凪の海はとても気持ちよく安らぎに近い感情にしてくれた。

 

もちろん釣りにも集中。

いきなり30センチ超の鯖をヒット。

この引き、タモで掬い上げる感じ、とても懐かしかった。

ソウダガツオもいいサイズ。

この日、全国的に過去の記録を更新する暑さということで3時間ほどで納竿。

 

久しぶりのファイトの満足感と無事終えた安堵感で宿に。

 

小さい魚のリリースやバラしもあったけどまずまずの釣果。

鯖とソウダガツオしか釣れませんでしたが( ´∀`)

 

シエスタの後は保養所の調理場をお借りして感謝を持って調理。

船上血抜きしたので超新鮮ですが旅先でヒスタミン中毒(ソウダガツオはそんな特性がある魚)起こしては迷惑おかけするので生はやめてスパイス唐揚げ、フライ、塩焼きなどに。

手をかけて料理するもの楽しいですし。

 

畳の宴会場で隅っこで民宿の夕食風に。

地酒も美味しく、いろんな感情が重なりながら酔いました。

 

翌朝も四時半に起きて今度は別の港で根魚釣り。

これはずっとやっている好きな釣りなのでリラックスして…と思っていたのですがハプニングが起きます。

この日、釣りに出る前にトレーニングジムで走ったり熱い風呂にも入った後だったんです、

そして炎天下(といっても朝の6時くらい)で釣りをしてしまったもので。

 

どうも息ぐるしいし、異常に汗も出るなぁと感じ、やめて宿に戻ってきたら熱中症

 

最後は安心して調子こきましたね。

反省。

 

ハプニングもありましたが、わずかな滞在で感じることもたくさんあって。

特になにをしないといけないとかもないので、ゆったり制作もしてたのですがちょっとこれまでにない筆の表現を見つけることも出来たりして。

 

何より、見えるもの、見えないもの、触れるもの、感じあうもの。

感情と融和しながら心に刻まれました。

4月くらいから否応無しに状況が大きくうねり出し、安らぎを得ることも難しい局面もありますが、感謝する想いは深く深くなりました。

 

大切な人たちが光で満たされますように。

とても良い旅でした。