書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

時間を飲み干せば

昨日も温泉で秋を書いていた。一日が風呂と書で過ぎてゆく、なんて贅沢なことか。家族連れ、恋人、友人同士、ひとりで美味そうにビールの飲むおじさん。お父さんにアイスクリームをねだる女の子。それぞれの穏やかな週末がある。自宅に戻り一献。やはりそれ…

一書不乱

昨日の駆け込み寺トークライブ、ご来場に感謝いたします。作品の根源は「痛み」にある。「痛み」を「希望」に昇華してゆく行である。ほとんどの失敗を繰り返し、共感の境地(響地)にたどり着けるよう。いつも「ひとりからひとり」へ。同じ色などなくていい。

孤高のアイドル

カープが念願のCS出場の盛りあがりの中、ラストサムライ前田智徳選手が引退を昨日発表。24年間、ずっと俺のアイドル。高校時代、ヒットを放ったが、自分の打った打球に納得できず「だめです。俺はもうだめです」と泣いて、守備につくことを拒否したり、「自…

LOFT 28日

明日は新宿LOFT PLUS ONEで書きます、久々の来場者へ書き下ろしもやります、<写真は前回のLOFT PLUS ONEの模様>客席よりで挙手していただき、希望される「一文字感字」を聞かせてください。先着数名になりますがその場で書き上げ、プレゼントさせていただ…

愛しの赤

小学校低学年のころ、裕福でなかったウチは体育の授業で使う紅白帽の赤の方に黒いフェルトで象った「C」の文字をオフクロに縫い付けてもらって登校していた。そんなコンプレックスにまみれたファンが生まれた。今年に至ってはカープ、カープと浮かれる心情に…

蒼の青森路

昨日も今朝も東京でひたすらに作業が続く日々ですが刻んでおきたくて先日の美しい旅を記しておきます。瑞祥のまぶしさはいい旅の予感。青森は高い建造物が少なく、空の街、散歩も気持ちいい。今回の目的、日本駆け込み寺青森連絡所の開設。代表の玄さんと連…

一日一生

天台宗大阿闍梨の酒井雄哉さんが亡くなられた。地球1周にあたる約4万キロを7年かけて歩き、このうち9日間は不眠・断食で真言を唱え続ける荒行「千日回峰」二度を達成された方。喪主をつとめられる弟子の藤波源信大阿闍梨様は父のガン撲滅の祈祷で比叡山…

日本駆け込み寺 青森連絡所

ここにいることを誇りに思う。日本駆け込み寺の青森連絡所開設。直(じか)に書き、出会うこと。それで自分の価値「自価」を高めてゆける。そのために動く。食も人も言葉の響きもいいな、青森。今朝、港を走る。そして透徹としたどこまでも蒼く広い空が最高…

青森上陸!

バンドをやっていた頃、ツアーで何度か青森の八戸に来た。オンボロの機材車にメンバーとスタッフと夢を乗せて、青森で歌い、叫び、飲み、吐き、飲み、語った。あれから20数年振りに今、青森に降り立った。今回はさらに北の青森市。ギターが筆に変わったけど…

この道を往く

母のデイケアサービスの申請で地元に帰る。気持ちとかの部分も大切だけど、プロの力が絶対的に必要になる。現実なって、そう学習する。父も母も大好きな手作り餃子。餃子大使の面目躍如。完璧に焼いて、俺はいつもの場所へ。立川牛たん家「てっしん」。相変…

農園 ジャミング

農園にも秋が来ました。新しい野菜作りに着手。流れる汗も気持ちいい季節。帰り道、ジョギング。雲ひとつない。そんな心になれるように。息を整える。満月に手を伸ばす。カープの勝利を届けてくれるスカパーアンテナにさえ感謝。ベランダで月と差し向かい。…

秋の宵に

風が秋を運ぶ、今夜は中秋の名月。満月と重なるのは今年を最後に2021年まで見られないそうだ。ガラにもなく、ベランダに出てひとり風雅な夜でもしようか。行雲流水。風にように、雲のように、月のように。

無精者と千両役者

ヘルシーで栄養のある晩酌はしたいけど身体が疲れてて無精者になるとき、そして照れくさくてブームに乗り損ねるあなた…正解はこれです。いまさらのタジン鍋。9種の野菜とベーコンと鱈、塩こしょうとバター。昨年我がカープ軍は9月のCS(3位)争いの山場の9連…

見上げてみれば

故郷の朝。5時に起きる。気持ちいい秋の空、どこまでも広がる蒼。感情の揺らぎの中で、ひとつひとつ整理する。たくさんの荷物は持てない。重くて俯いちゃうし、疲れて歩けなくなる。昨夜はシラフのまま母のベッドの隣に布団を敷いて寝た。切なくとも幸せだっ…

快適なスピードで

すごく久しぶりにゆっくり過ごした日曜日。カープの勝利も、バレンティンのHRもソファから見届けた。トンカツ×秋刀魚で居酒屋こうじ。好きすぎて早くも食傷気味の秋刀魚をアレンジ。イタリアン。紅酢(ホンチョ)サワーで健康的に。ギックリ腰と二日酔いがも…

THE MAGNIFICENT FIVE

それこそLPを聴いていたころのバンド仲間5人で痛飲。店にあったギターでセッション。これが過去と今をつなぐ言語になる。音楽に夢中になっていた十代、何にでもなれる気がしてた、人生が少し渋くなってきた四十代、何にでもなれないが、やれることはある。温…

入団会見

石神井公園駅近くの「長命寺蕎麦 豊島」のスタッフTシャツが完成。永遠の野球小僧でもある友人の三代目の雰囲気も踏まえて。蕎麦が屋号となる蕎麦屋にしてはユニークなデザインのもの。こちらは力を込めて躍動感ある形で、家紋は袖に。長命寺のお膝元、味も…

From Me to You

名刺には「愚鈍」と書かれている。初めての「私」から「あなた」にふさわしい自己紹介。写真奥、2014年のカレンダーの原書。いよいよ制作段階に。表現したい感字や言葉を削いで、研いで、グッと濃縮。これまでを超える予感、バレンティンばりに。今、久々に…

手紙

6月4日、父の末期ガンによる余命半年の宣告、そして先日、母が認知症になった。そのタイミングで「両親」をテーマに作品の依頼をいただき筆を取った。書家として14年ほどやってきたけど、号泣しながら書いたのは初めてだ。こぼれた涙の後に墨が滲む。下書き…

農園CALLING

秋の畑にたたずむ。土やすめを終え、秋・冬ものの玉ねぎやジャガイモなどの準備。その前に土づくり。エンザの有機肥料「グリーンランド」。焼酎飲み仲間のTさん、いつもありがとうございます。畑や酒という一部が有機的なループを作り、縁を紡ぐ。それにして…

それでも…

今朝、検査のためオフクロを病院へ。狭い部屋の中で先生より様々な質問をされる。今日の日付けを平成23年8月と言ったり、1分間で「か」のつく言葉を2つしか言えなかったり、83ー7を73と答えたり、5分前のことを忘れてしまったり、図形の問題ではもう途中で考…

魚づくし

伊豆高原のバリスタイルのホテルは素晴らしかった。日常を忘れるには申し分ない環境とホスピタリティ。朝食のバイキングからして金目鯛の煮付け。思わずどんぶりに。美味いなぁ。今日の釣果はまるでダメ。秋の入口の高い空見て静寂に佇み、糸垂れりゃ見えぬ…

海に来たりて

少しだけ、東京から、日常から、離れる。海と魚と風呂と酒。静岡の伊東港にてさっそくブッこんだ。7年後を待たずして〟早くも日本で一番目の金メダル獲得。(Qちゃんを真似たはずだが…)明日は朝イチで海の貴婦人、鱚狙い。書人と海。 「一書渾身」創作書家 高…

自覚する私に

埋められない時間を嫌悪しながら永遠ではないことに気付かされる。実家に戻り、家族で食事。こんなありきたりが愛おしいと変わらぬ仏頂面で思う。月一度の楽しみ、を読む。生きる意味を深耕する月刊誌「MOKU」。日本駆け込み寺代表 玄さんの連載。「究極は、…

2日で2kgを落とす1の方法

いつも何の役にも、ものの足しにもならぬ戯れ言にお付き合いいただきありがとうございます。たまには使える情報を。これから彼と海だ、プールだって方、必見、3日で2kgを落とす1の方法。もう秋ですが。月曜日・13° この日は丸一日、トマトジュースor野菜ジュ…

毒で制す

昨夜書き上げた作品、手前にあるのは約20年前に読んだ一冊。「他人と違ってていい」、あの頃から、この本は表現者である自分の礎にある。岡本太郎のような才気も創造性もない凡庸な男ではあるが、選んだ道はそういう道だ。昨日までの自分を容認せず、かとい…

ファスティング、ファイティング

1日ファスティング(断食)、僅か24時間でファスティング+2キロ走と軽い筋トレで1.5kg減。体重減よりも、そもそもファスティングするのは気合い入れるために坊主頭にするようなもの。それよりも安易だな。臓器を休め、精神と身体のバランスをととのえ、感覚を…

断つことで立てる

facebookにはアップしました。こちらをご覧の方でfacebookをやられている人がいましたらhttps://www.facebook.com/takano.koji.9からどうぞお気軽にメッセージを添えていただき友達申請を。頻度も密度も中心である本ブログが勝っていますが。九月朔日の畑。…

熟成の九月

取材も絡めつつ、友人宅でガレット宴会。畑で穫ったじゃが芋で「俺のポテサラ」持参、次はANAが機内食にしてくれてもいいぜ。肉やワインはエイジングを好むのに人間はやたらとアンチエイジングに走ろうとする。「老化」じゃなくて「熟成」。時間とは、過ぎず…

心に挟む栞

本好きの友人にプレゼントする栞を創った。現代的な落ち着いた和をイメージして。海辺で静かに釣り糸を垂れて、本を捲ったり、風呂に入ったり、釣った魚で一杯やって。その夢のためにひとつ、またひとつ、現実と対峙して、しれっと乗り越えられる強靭さを持…