書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

じゃんけん人生

美しい調べの夜。高円寺「玄品ふぐ」。気持ちのある膳。てっさ、皮、唐揚げ、ブツ刺し、どれも最高、そして人生一番の美味なる白子。元気店長の雑炊が外すワケがない。焼酎をちびり(いや、ガツリ)やりながら。負けるときはすっと負ける、時には負けてあげ…

祭りが街にやってくる

真摯な和食屋、池尻大橋「おわん」。先日のサンケイの記事です。手作りと感謝と絆を重んじてきて早10年。おめでとうございます。俺もこのような声高にしない矜持にあふれた仕事人とともに仕事ができることを喜ばしく思っています。その十周年のお祭りを考え…

言えないものはない

昨日は思いのほかスルッと打ち合わせが終わったので表参道から渋谷まで散歩。出不精がゆえに、いろんなことを詰め込んでおく習性がある。レコード屋や楽器屋やビックカメラをひやかして図書館で探し物して、友人のデザイン事務所に顔を出す。自分の城っての…

底辺の叫び

実家に戻ったときに持って帰ってきた。20年前、こいつで叫びまくった。歌もギターもへたくそだったが、バンドを解散してソロとしてアコギ一本で叫んだ曲は痛みと怒りのリアルな表現のひとつだった。多少青臭い夢はこいつとともにあった。ギターケースに貼っ…

多摩らん酒

東京以外に住んでいる人(住んでいた人)から見ればみんな東京の人ってイメージで括られるだろうけど住まれも育ちも東京の人間にとってはあまり自分たちを東京っていう風には括らない。下町と山の手、武蔵野では景色も文化も言葉も違う。俺も生まれは杉並区…

日本駆け込み寺トークライブ

「己の中の痛みが叫ぶもっともっと生きろと抗わず 無為自然。」そう書いた。マイナスを推進力に変換してゆく。そうして強くしなやかに生きて来た人に。そしてひとりからひとりへと。ご結婚を控えたおふたりに「結」。すべての人に母の愛を持って接したいと「…

ライブ!

リハ中、MCのタツオさんと。ビールも日本酒も口開けが一番。ライブもしかり。間もなく始まります。ロフトプラスワン、書き倒れるほどに書き倒します。「一書渾身」創作書家 高野こうじ

瓦解の言葉

先日、どでかいカウンターの焼き鳥屋で一献あげていた。普段使いのごく大衆的な店でその日も行列ができていた。隣の席には俺と同じ年くらいの男性二人がけっこうなペースで酎ハイと焼き鳥を頼んでいた。まぁ店にとってはいいお客の部類だよね。気持ちいいん…

農民 CALLING

畑はパンクだ。強烈な個性と生命力をもって今日も伸びている。我が農園「是空54区」の野菜たち。ポップでスタイルを決め込んだ人参はRAMONES。水も求めず静かに地底で力を貯めるパワフルなジャガイモはThe Clash。混沌の中でヴィヴィッドな赤い実をつけるト…

5/25 歌舞伎町駆け込み寺LIVE VOL.3

5/25(土)13:00~16:00(開場12:30~)[歌舞伎町駆け込み寺LIVE VOL.3]玄さんBIRTHDAY SPECIAL 『悩み方、違ってます!』~ヤラセなし・公開ナマ質問「玄論会」~に出演します。(出演者) 玄秀盛 「解決できへんもんはない」 公益社団法人日本駆け込み寺代表…

精神の海を泳いでゆくなら

迎合という鱗を着けて泳ぐなら精神は死ぬだろう。だから鱗のない、回遊魚となってどこまでも。開所、11年、玄さんと「今」を語った。当たり障りのない一般論も、道徳観も、概念も、諦念もない世界に触れる。行動の先にあるものを信じる。理屈が入る余地のな…

その距離の中から

今回の来仙は青葉祭りではなく。「国分町 駆け込み寺」定例会に参加させていただくためです。玄さんのリアルな言霊、支部長やスタッフの方の真摯な思い、兵庫県三木市に連絡所とスカイプで繋いで現状報告。熱いものが生まれないわけがないでしょう。東北の方…

青葉まつり

こんなにスゴい祭だったとは。目抜き通りを通行止めにして、溢れかえる人、人。火縄銃の号音とどろく。昨夜はそれにも負けぬ、熱い会だった。また東北の人の穏やかで温かいこと。わずか一日の滞在ながらそりゃあ濃厚な時間だった。さぁ、一路トーキョーへ。…

遥かなる東北路

大好物はビールと新幹線。たからと言ってビールを飲みながら新幹線に乗ることはほとんどありません。村上春樹を繰り、作品のモチーフを書き留め、車窓からの借景に目をやる。そうやっているうちにあっという間に楽しい時間は過ぎる。そして仙台に到着。俺に…

我道、ランチ 弐

その壱はこちらを参照。市長が「必要」と「容認」の違いについて弁明しようと、ベッカムが美しい花道を歩こうとも、広島カープとかいうチームが珍しく三連勝してようと、そして今回も誰からも好評の言葉をいただかなくても人間は腹は減るもので、またランチ…

あるようにあればいい

作品を抱えて立川「てっしん」へ。気さくで温かいこの店が好きだ。食べるときは友人の店であることを考えずにいただく。それがプロに対するフェアな姿勢だと思っているから。それにしても……美味い、旨い、ウマイ。牛タンならば仙台に行かずともここで最高の…

佳き日を書く

昨日書き上げた作品。あとは額装を待つのみ。誕生日や還暦、そして結婚祝い。先日の福井の結婚式でも感じたけど結婚は世界的なセレモニーでありながらもとても日本人らしさを感じる為来りだと思う。喜びと照れと高揚感と緊張と侘び寂びがある。今回、食事も…

空見る日記

小さいころから日記を付けてたっけ。なので今回の素晴しい1200キロを記しておこう。短い言葉と数限られた写真の中で。雨の福井に到着、お腹を空かせて「旬味 泰平」へ。前回のブログでも触れたので割愛ですが福井に来たらまずここで間違いないでしょう。こん…

片山津の目覚め

午前5時半、石川県片山津温泉の潟に昇る朝日。旅は浪費してヘトヘトになるものではない。だってこんなに清廉な時に出会えるのだから。毎日は朝にして生まれ変わる。明確な目標を持って、信ずる道を。この世界を歩こう。「一書渾身」創作書家 高野こうじ

福井の鼓動

飲んだくれるばかりが旅じゃない。昨夕、懐石を少し、ホテルに戻って赤ワインを軽く飲みながらひとり、部屋で読書。今朝も5時に起きて、作品制作。旅先で筆を握る幸せを感じ。6時半から足羽川〜福井駅周辺を5キロジョギング。汗ダクで展望風呂でリラックスし…

奥ゆかしき 福井県

早朝に東京を経ち、豪雨の東名、北陸道を仏恥義理で飛ばし福井に参上。昼から地元の情緒ある和食屋でガッツリ3時間、地捕れの肴三昧、そして地酒3合を堪能。料理もさることながらあつらえ、接客、すべてが極上。旅は見る、触れる、語る、感じる。ネットもガ…

勝鯉

子供服デザイン。イオンレイクタウンKAZE店、ららぽーと新三郷店、イオンタウン守谷店、上記三店舗の「アトリアン」でご注文できます。完全ハンドメイド。ご要望とあらば鯉も登ったりします。明日からは創造の原動力である旅に出る。かのトルストイは云う。…

名前を超えるように

昨日の昼は我が農園の水やりと雑草取り。数年前、楽しい仲間と美味しく食べる「是空(これくう)会」という愉悦を覚える集まりがあった。駆け込み寺の玄さんが付けたネーミングだが、本質は空であり、因と縁によって存在があるという是空と今、是(コレ)を…

人生は札ビラには刷り込めない

生まれゆく喜びと引き返せない覚悟が筆を持つ刹那訪れる。絵筆でも、刷毛でペンキを塗っても、もちろんいつものスタイルでも、出来上がりよりもその間に振幅する感情と思考が高みに向かおうと思わせるんだろう。止まるな、走らなくても、歩くことはできるだ…

ワイン&饒舌

ラクダが水を飲むようにこれまで赤ワインを飲んできた。昨夜、そのキャリアの中でもかなり好みのワインに出会いました。「シャトー・パプ・クレマン 2009」表現や比喩が追いつかない一杯。ビンテージや、畑云々ではない、感動。一瞬のインパクト、書も一緒。…

KY day

しっかし、空気が読めない時代だ。そいつは若いヤツじゃなく今の屋台骨を作ってきたオヤジ世代。改憲をにらんだまさしく政治色プンプンの中、あえて鼻をつまんで見てみたらミスタージャイアンツに対して「私はアンチ巨人」と公言してしまう総理大臣。(東京…

青空に

書くときに大切なもののひとつに「バランス」がある。数ミリ単位で仕上がりが大きく変わってくる。大胆さは必要だけど、大胆になるほどに細部を看過してはならない。逆 木を見て森を見ずなのだ。そうすると時には常識的なバランスを打破したくなるもので。無…

土まみれの青春

朝からアクティブながら渋滞レスなGW。神社の植木市に行く人はそう多くないからねw生育のいい、苗をいろいろと購入して我らの農園へ。ジャガイモ、人参、オクラ、茗荷、なす、トマト…。カレー狂のデザイナー農民のアイデアで上記のように今回はカレーに向け…

全面幸福

かつてコピーライターをやっていた頃、雑誌やテレビで表現するよりもやりたい場所があった。新聞広告の全15段、つまり新聞一面の広告のコピーを手がけてみたかった。それを夢に見て、勉強と仕事をしていた。だから今でも新聞広告には目が行ってしまう。先日…

手と手を

昨日、五ヶ月になる友人の子供に会った。その手のひらに指を触れるとギュッと握り返してくる。いろんなものに触れながら、いろんなことを感じてゆくんだろうな。美しいただひとつの命。そして自分にはない張り&弾力w我が農園にも芽吹く生命力。まだ1㎝だが…