書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

風に消された言葉を何度も君に伝えよう

はっきりしていること、俺は流行ものが好きではありません。人も服も音楽も、時流なんてものはなく、狭くても、小さくても、普遍的な真に響くものだけを必要としています。新宿のライブハウス「JAM」。20年ぶりに訪れた。自分の生涯最後のバンド、Neon Doll…

深く静かに染み入れ

静かに筆を立てれば手漉きの半紙に墨は滲んでゆく。抗うことなく、すべてを受け入れて、深く静かに生き、そしてそんな表現ができたら。それは遥か長き道。日々の小さき一歩。小さいことを積み上げなければどこにも行けない。

今を跳べ

答えがでないものが好きだから長いこと書いてるんだけど、答えがないことを言い訳に甘んじることもできちゃうんだよな。それを律することができてこそやっと大切なものが見えてくる。跳ぶよ。心のままに生きることとは好き勝手にやることじゃないんだから。…

学習する休息

毎月月末は〆切などで多忙になるのに今月は秋の風を感じられる余裕。散歩に繰り出す。空を仰ぎ見ながら。美しい秋の色彩。こんな時だから書や絵を勉強。奥のやつは関係ないけどw北海道で出会った羊をスケッチ。夜は刺し身で一杯。書と散歩と一杯の酒、静かな…

敵はただ己の中に存在する

自分を縛っていたのは自分自身だった。解放されるはずの書というフィールドで自ら走ることも、跳ぶことも自重してストレッチを入念に繰り替えしていた。記録が欲しいわけではない、ただ限界を決めてしまいたくない。スタンディングオベーションをしてもらい…

成長の轍

求人誌なんかでよく見る「ヤル気のある人、大募集!」って言葉に現代日本の空虚さを感じる秋。100mを9秒台で競ったり、プロ野球のドラフト会議にかかったり、外資企業に高給でヘッドハンティングされたりそんな人たちはヤル気ではない具体的な特性を持つ。ヤ…

静かに染み入る秋の祝宴

友人の誕生日会。「御苑前 せお」にて。いつもいつもこちらでは素晴しい物語を楽しむことができるのですがその中のいくつかを。松茸と鮑のしゃぶしゃぶ。本当は土瓶蒸しの予定だったそうですが直前にひらめきでこちらに変えたそうです。わかります、そういう…

形の向こうにあるもの

世間とは不平等でできている。でも不平等とは個人の主観の一部にしか過ぎず、自然という大局に帰して考えればそこには平等も不平等も存在せず胡蝶蘭も、花を咲かさぬ草も同じになる。昨日は誕生日が二件。瞳ちゃんのBD、木箱に入ったデメルのザッハトルテ。…

血湧き肉喰らう

男がいくつになっても少年であるワケはチマチマしないで極端であることが好きだから。日本駆け込み寺代表 玄さんから「肉、喰わへんか?」と電話があって、血湧いて向かった先に待っていたもの…1kgの肉の塊っ! こういうことです。これだけで気持ちも高揚し…

In the Tokyo city

昨夜は長い付き合いの女性社長と12月にやるイベントの打ち合わせ後、「ヴァンピックル 銀座」にてワイン片手にグッドブレインストーミング。フレンチ×焼き鳥のオモシロイビストロ。強烈なフォアグラ。「明日はジムで倍の距離を走ろう」と思いつつ瞬殺。酔い…

リトル サムシィン エクストラ

誰にも日常のリズムというのがある。そのルーティンを繰り返してまた一日が終わる。これが幸せってヤツか?ハメを外せ、とか脇道に逸れてみろ、とかそういう逃避の意味ではなく、このルーティンに、そこにはない何かを探したり、感じたり、行動することで命…

古くは常に新しく

都内から電車で一時間、地元を過ぎて20数年振りに見る景色を眺め、青梅市の河辺駅で下車。目的は駅前のこのビルの最上階。温泉求めて約十里。「梅の湯」制覇。駅前のビルという構造上、こじんまりはしているものの清潔で湯殿の設計もよく練られている。メイ…

秋を描く

自由の中には良い意味で隙がある。この隙の部分に何が入ってくるか、意識することなくソレを掴めたならいい仕上がりになる。詰め込んだり、規則正しく整理したりしないでバランスを崩しそうな危うい自由の中で遊ぶ。いいものを創りたいといつも思うけどいわ…

Ristorante Koji

とは名ばかりでTrattoriaな感じですけど。ザ・家メシ。二名様のご予約を頂き、久々に男子厨房に立ちました。すべてキッチンでの撮影なので画づらがよくないけど。秋刀魚とイサキのカルパッチョタコとセロリのサラダ。ヴィシソワーズ。コレ、美味くて仕込みの…

磨き上げられた芳醇

東京の多摩っ子のくせにだはんこいて、北海道道人会に参加。地酒を飲み干す会だっていうんだからな。その前に甲州ワインの一升瓶でプリッキン。さすがにアユタヤに羊蹄山は似合いますまい。レアな北海道の地酒。宝川の大吟醸。香り高く、実にスッキリ。これ…

地べたを感じて生きる

今朝は5時に起きて散歩。まだまだ夏の匂いの朝ぼらけ。秋生まれのオレ様に早く秋を持ってこい!!いけませんね。上から目線は。静かな街で下から目線で撮りました。地べたから空を見上げて歩こう。よき週末を。

強く動かすエネルギー

30度を超す暑さがいつまで続こうが、あきれるくらいの迷惑メールが送ってこられようが、広島にある野球チームが連敗しようが、どうだっていいんだ。小さき書の世界はカレイドスコープ、そこで精一杯やるだけ。そんな合間の気分転換。昨日のランチの家メシ、…

空の向こう側

昨日は一日中、作業場に籠り作品制作に没頭。制作を終えた夜遅くにジャック・バウアーに会ったけど珍しく強烈な睡が襲ってきた。この愛おしき日々を連れて更に夏の先へと。ほれ、雲が翼を広げた鳥になった。

変わらない午後

書家人生は1999年、冬のニューヨークの路上から始まった。道に座り、書いた、書いた。13年前、エンパイアーステートビルから。あれから苦渋と歓喜の皺を刻んできました。昨日は近所を自転車走らせながらニューヨークの日々を思い出していた。屈してはいけな…

美しき年凛

抗うことがないから流されることがない。そんな時間を生きぬいてきた人に逢うとき、勇気と我が身の未熟さと覚悟が生まれる。昨夜、静かな個室で。「玄品ふぐ 高円寺の関」今月よりリニューアル。情熱の炎が駆け上がる。ヒレ酒と焼き白子。てっちりにも白子。…

フィッシャーマンの孤独は続く

朝6時、ホテルからの長い坂を下り、静かな港に佇む。釣り糸を垂れながらひとつ気づいたよ。食べるための魚を釣るとは言え、そんな暮らしをしてたら俺、餓死しちゃうよ。午後も大物狙いでさらに大きな港へと向かった。そして今、俺は敗北という名の列車に乗っ…

潮の香り

釣り竿ぶら下げ熱海に来た。充分なだけの人生を重ねられたら、海沿いの家で日がな筆と戯れ夕方からこうしてステテコにビーサンで小さな港に出てその日食べるぶんだけの魚を釣って少しの酒を呑んで暮らすさ。「寂」、それは一般的な「寂しい」ではなく、「ワ…

秋に向かってペダルを漕げば

近頃はジムで真面目に有酸素運動を取り入れ、汗がボタボタ垂れるほどに走り込んでいる。今朝はチャリで15km、隣の街まで。風は秋色ではなく、日ざしはまるで裸足の季節だ。楽器屋、洋服屋、本屋、そしてココ。時間を忘れて夢中になっちゃう場所やね。その成…

息を殺して走り出せ

高ニの頃に組んだバンドが「Peace Maker」って名前だった。The Street SIidersの「Pace Maker」って曲を間違えて思い込んでその名にしたんだ。昨夜は久々に地元の立川に戻って旧友たちと飲んだ。ひとりは当時のそのバンドのドラマー、だったかな?過去なんて…

他になにが

「ただ行う」。それが意味するもの。漫然とやるのではなく、そろばんを弾くわけでもなく、評価を気にするわけでもなく。そこにあるものに集中して。意味があるかどうかさえも考えずに「ただ行う」。静かに本能が覚醒してゆく。続けてきて少しそんなことがわ…

手間を惜しむな暇を惜しめ

広島の方にカープとかいう野球チームがあるらしくて暇だったからテレビで観てやったのよ。そしたらさ、江草とかいうロンドン五輪バレーボールの銅メダリスト竹下選手の旦那が中日のブランコに満塁ホームランなんか打たれちゃって19時半には試合が決まってし…

毎日を重ねるだけ

先日、ミュージシャンを目指す中三の従姪から質問を受けた。「やっぱり毎日練習しないとダメなんですか?」と。ギターも歌も書も変わりません。一番の上達は練習しかない。休むと技術的なことよりも感覚のズレが生じてきます。こう書きたいっていうイメージ…

秋の膳

大切な人たちと静かに語る秋の夕餉。新宿御苑割烹「せお」へ。白木の美しいカウンターにちりばめられた秋をたくさん頂きましたがそのうちのいくつかを。天然の鰻は食感、旨味、香ばしさが正しく繰り返されてくる。鯛も完璧なる火の入り具合で身を引き立たせ…

感謝の膳

日本各地、北は留萌、南は屋久島から地元の方のギフトや旅のお土産をいただきました。感謝を持っていただきました。BGMはこれを流しながら。北海道留萌から塩水雲丹。6月に留萌に行ったときは解禁前だったので。ジャックバウアーとともに美味しく食べました…

秋色の額縁

午前中にジムでハードワークをこなしてから昼食を摂らずに何度でも迷う街、銀座へ。岡村和美さんの個展に顔を出した。彼女の作品は親近感を覚える。なぜか?従姉だから。東京藝大を経て渡英と渡米の中で絵を学びまだガキの俺に芸術を教えてくれた姉ちゃん。…