書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

シャトー・ムートン・ロートシルトの絵画

飲食店で仕事をしていた時期が長かったおかげで尋常ならぬ量のワインを抜栓してきた。抜栓の数だけそれぞれの物語がある。通を気取ってしきりに「このカルベネがね、カルベネ(正解はカベルネ)がね」と抜栓している時に若い女性に自慢げに語りかけるおじさ…

美しい日本の色彩

嵐であろうとも前夜からココロ踊らせていた。新宿「匠 達広」にその美が待っているから。相変わらずの冴え。たくさんいただきましたがその中でもベスト10をチョイス。鯵のっけからこれでビールを飲む極上。春子まさに匠です。穴子貴との相性も最高。小肌達広…

不良品の遊書講座

たまには創作書家っぽいことを。季節を遊書にしてみよう。なぜ六月を水無月と言うのか。旧暦の六月は梅雨も終わって水も枯れるから?田植えが終わり、農作業の終える「皆仕尽」?「無」とは「の」と同じ連体助詞で「水の月」という意?田んぼに水をはる「水…

聞こえるものを見て、見るものを感じ

子供のころから団体行動ってのが大の苦手課目だった。未だに卒業できないんだな。自分のリズムで歩きたい。立ち止まったり、走ったり、休んだり。隣のランナーと競いたくもない。勝とうが負けようが、ゴールはそこにないから。同じ景色でも、心動くポイント…

富士見の朝風呂

大好物の温浴施設なう。それも朝風呂。国立温泉「湯楽の里」再々訪。昨夜、地元でガッツリ飲み上げ、ホテルで幾ばくかの睡眠を取り、9時より入浴。近隣にはキヨシローの母校日野高校、そして土方歳三生誕の地がある。露天風呂より富士山と多摩の大地を見渡し…

イメージしてみれば…

トマト好きな夫婦にそれぞれの名前の漢字を織り込みながら一筆。誰かをイメージして書にしたり絵を描いたり写真を撮ったり料理をするとそれがまた違った引き出しを開ける。上達のためのひとつの方法だね。その料理。餃子好きが高じて…お土産餃子始めました。…

一日一生

昨日より今日、明日より今日。早朝に目を覚まし、富士山に手を合わせ、筆を握らせてもらい、身体の声に耳を傾け、温かい食事を摂り、友と夢を語り、気持ちいい分だけの酒を飲み、眠りにつく。感謝と矜持を持って、粛々と重ねてゆく。教えてくれる人がいるか…

アジな肴、アジケない草野球団

昨日は休肝日、飲まずにヘルシーな料理でも作ろうと思いまして。天然の良型の鯵と対峙。テレビではどこぞのプロもどきのアマチュア球団が福岡の方で、ソフトバンクさんと野球の試合をやられています。美味しい鯵の刺身にお茶を飲みながら今日こそと思いテレ…

永遠という名の瞬間

イタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニの好きな言葉。「終わりというものはない。始まりというものもない。人生には無限の情熱があるだけだ。始まりと思うのも自分、もう終わりと思うのも自分」高い志と深い愛に生きたフェリーニらしい言葉。そんな無…

自由闊達

雨の東京にスカイツリーが開業。テクノロジーくんもお天道さまには勝てますまい。特に行ってみたいとは思わないけど、あれだけ完成されたものの、そこで感じる感性の部分には興味があります。「アソビ」の部分が感動生んだり、感性を磨いたりするわけで。そ…

日本駆け込み寺10周年感謝の集い

日本駆け込み寺の玄さんと相談業務を担当する精鋭たち。気合いと祈りと感謝を込めて手を合わせるいつものルーティン。二周年のイベントのときから、書かせていただき十周年を迎えた。そして美しく新たなる扉を開ける住職に書いた。仙台駆け込み寺がいよいよ…

感謝の集い

深夜から早朝にかけてOAされたUEFAチャンピオンズリーグ決勝線 バイエルン×チェルシー戦、夜明けからテンション上げてくれた。一流の矜持がぶつかる燃える真剣勝負。そしてこれより日本駆け込み寺10周年の集い。感謝を込めて筆をとらせていただきます。俺の…

自分で決める

他不是吾他はこれ われにあらず善くも悪くもまわりは言ってくれるだろう。しかしそれに甘えることなく、それに腹をたてることもなく。やるのは自分だ、腹を決めた自分に従え。やるべきことは自分が一番知っている。そう思ったいま、それが始まりなのだ。

復興カード

気まぐれ更新な「モヒ猿」、動画「復興の空」でアップされた作品はポストカードとして販売もしています。3枚セット 1,000円 (家庭用プリンター仕上げ)5枚セット 1,500円 (家庭用プリンター仕上げ)売り上げは被災地の復興義援金に寄付されます。ご希望・…

おわん一杯の感謝

先日の八丈島、本来であればクーラーボックス一杯に新鮮なムロアジを持って帰るはずだった。帰りの空港で搭乗待ちをしているところに地元でお世話のなった方が来て、ムロアジの干物をお土産にいただいた。「(八丈島名産の)くさやは好き嫌いがあるでしょう…

Memory Glass

昨夜書き上げたメニューボード。インパクトは写真上の大長なすには負けた。創作書家を始めた13年前、飲食店のメニューや看板をよく書いた。いろんな経営者と会い、書いて、飲んで、語った。当時の関わり、今ではつぶれた店もでた。かたや誰もが知るところの…

あ・うん

気持ちやタイミングがうまく合う。コレ、非常に大切な部分。金剛力士像、神社などの狛犬、獅子。梵字の始めと終わりの音。吐く息と吸う息。阿吽(あうん)。一対の書を早朝に書いた。「あ」と言えば「うん」と答える。そういう日々に感謝。そして発見した。…

八丈島 旅路二日目

旅の朝は早い。いや、毎日早い。5時起床。カメラをぶら下げて海に出る。天地創造の神よ。美しきエネルギー。ひとり、この凛然とした空気の中、熱いものがこみ上げてくる。さて、ガタつく相棒をころがして太公望の朝。釣って、釣りまくってやろうと。ええ、帰…

八丈島 旅路一日目

わずか一泊二日ながら、とても濃厚でそれでいて穏やかな時間を島で過ごした。今回は大きな目的と報告があったので一緒に巡ってもらえたら嬉しいです。旅はこの始まる瞬間がたまらないよね。もちろん八丈島ですから、ひたすら洋上を飛び…空港を出るとガッツリ…

みはらしの湯

島の突端の絶景温泉。島の中心部さえネオンも人もまばら。何年経っても「なにもない」があり続ける島でありますように。さて飛行機で1時間、ネオンにあふれたTOKYO ISLANDに帰るよ。島の詳細はまた明日。「一書渾身」創作書家 高野こうじ

八丈島

昨日で震災から一年二ヶ月が過ぎた。そしてボブマーリィーの命日でもあった。いつかEverything's gonna be alrightと思えるように。俺は今、八丈島にいる。新宿救護センター(現 日本駆け込み寺)の初期スタッフのトミさんのお墓に手を合わせ、大好きだった…

それぞれの筋書き

アツいメンツが集まり、ビールに始まり、日本酒→赤ワイン→ハイボール→芋焼酎→黒糖焼酎→ホッピー…と飲み過ぎたワケだ。それぞれの色が混ざるからオモシロイ。どうなるかよりもどうするかなのだ。どうにもならない二日酔い。ジムに行ってきます。

自らシッポを切ればいい

子供の頃、チラシのウラによく絵を描いていた。その癖と、なにかやっていないと落ちつかない性格は未だに変わらないのでヒマがあればつれづれに描く。トカゲは自切(シッポを切る)をする。生きるためにリスク覚悟の行為。違う部位を人為的に切断されても再…

WEB SITE引越のお知らせ

公式WEB SITEのURLが以下に変わりました。http://k-takano.sakura.ne.jp/引き続きよろしくお願いいたします。今朝ほど書き上げた1メートルの作品。明日、鹿児島県の奄美大島へと渡ります。書とは朝ぼらけの小さな作業場から始まる旅。これは三年前に奄美大島…

繋がる旅

作業の合間、ある日の居酒屋こうじ(家メシ)の昼食。鰹の漬け丼キビナゴの柳川風鯵のひらき魚づくし、文句無し。コンビニや本屋でHanakoをよく立ち読みします。それはどうみても怪しい画づらです。ヒカリエデートに興味があるわけではありません、料理写真…

月が一番近づいた夜

記憶も朧気な本当に小さかったころ、母の手を握り、生まれてはじめて見た後楽園球場のカクテルライト。野球場にくるとあのドキドキと興奮は今でも感じる。まさにfield of dreams.世間の解釈とは異なるようですが、チームカラーである赤の下着を身に付け、こ…

皐月の跳躍

子供の日が明けた今朝方、我がカープ軍のために揮毫。四番栗原の手術による離脱、技術・戦術論より精神論が大好きな前時代的打撃コーチ。打率二割を切ってもなお四番の助っ人外国人、相変わらず不可解な行動をとる投手コーチと監督、コントロールとハートが…

裸足のまんまで

「きりたんぽ鍋やるよ〜」喜んで参戦でしょう、の昨夜。早々と初夏をつまみに乾杯。ホームパーティーの域を超えた刺し盛り。撮影を失念したが、この夜の焼酎は大理石の龜に入った極みもの。その焼酎の値段、ウチの地元のワンルームマンションの家賃だもの、…

不良少年の詩

同い年の長い友と西荻窪の居酒屋で焼き鳥をツマミにハイボール。ど真ん中、一本の筋が通った男。背負いと覚悟と、夢と現と、己への憐憫と嫌悪、交錯する想いの中で「やるしかねぇ」をやる。雨上がりの土の匂いを嗅ぎながら帰路に着いた。そして朝6時起床。富…

世界のど真ん中でティンパニーを鳴らして

昨日はキヨシローの命日。友と集まり、飲んだ。14歳の俺にとって教科書よりも真実があってエロ本よりも興奮したRCサクセションのレコード。授業をさぼって陽の当たる場所にいたときから。タバコのけむり、あおかったあの日から。まだ創造の森の中で泣き笑い…