書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

あったらいいなを創りたくて歩いていた

もの創りの原点でもある。「あったらいいな」便利さとは対極のあったら和む。あったら元気がでる。あったら温かくなる。あったら涙がこぼれてくる。あったら切なくなる。ややこしくも美しい感情へとつながるもの。そんな「何か」を創りたくて。12年やっても…

万里一空の境地を求めて日々精進

琴奨菊関、勉強させていただきましたよ。 昨日の昼間は「こうじ寿司」です。絶妙なる自家製〆鯖の握り。なかなかのものでしょう。やはり背徳の昼エビスやっちゃいました。 ビールと魚は最高の相性だねぇと思っているうちに夜。 正しく美しい鯨料理屋、新宿「…

太陽の光で感性という刃を研ぎすましてゆく

「秋の日はつるべ落とし」と言うようにここ数日、夕陽がすとんと沈む。昨日もベランダで夕陽を眺め、カメラを取りに行ってベランダに戻ったらもう陽が暮れて、オレンジの余韻だけを空に残していた。夜が長くなるわけですね。夜には作業しない創作書家ですが…

巧みに立ち振る舞うより、匠の道をまっすぐに

昨夜は大好きな人たちと素敵な物語を堪能。雨に煙る新宿、「善庵」にて。食とは作り手の心、だから疎かにすることなく一日の終わりの数時間をゆっくり過ごしたいもの。たけのこの王様と呼ばれる緑竹の田楽とダツの信太巻き。シンプルだが繊細に生きろ。蟹豆…

ソファに深く身をうずめ、夜を飲み干す

俺は子供のころから偏食だった。食べるもの以外で…。興味のあることには猪突猛進だが興味ないものには触手がピクリともしない。人付き合いもなんとなくというのができない。人に合わせることもできるけど自分が嫌いになるからしない。会う人は好きな人。簡潔…

本気の拳で汗かけ闘えワンツーパンチ

現ミュージシャンかつ、未来の格闘家である兄弟分と明日を描く夜。幾千の言葉を超越した想い。しこたま飲み上げてダーツかコイツで勝負。スコアさえ覚えていないがめずらしく勝った。ビール二杯もおごってもらった。そしてフロアでストライカーVSグラップラ…

旗はたなびく、北からの風に

昨日は東京タワーで開催された「大船渡さんままつり」へ。煙り立つほどに熱いぜ東北魂。ぜったい立ち直れる。30分並んでいただいた秋刀魚。今年は一尾の秋刀魚以上の価値がある。老若男女で謡い踊る。太鼓と笛だけ。日本のソウルミュージック。俺たちが生ま…

創作書家 高野こうじ 作品クリップ アップ

昨日はビールも飲まず「横浜VS広島」戦をTV観戦。我がカープ(鯉)軍、ホンマになさけないチームじゃね。ベンチも選手ももっと闘う気持ち剥き出しにせんと。こげなんでCSシリーズなんてとうてい無理じゃね。鯉はもうこんな具合にアップアップです。カープと…

街灯のあかりは明日へとつながってゆく

嵐の後の静けさ、夜の散歩。20分ほど歩いて、魚が美味いと評判の酒場へ。オーダーしてから仕込む〆鯖は良かったが。あとは…ん?さほどでも。唐揚げを頬張る。そして河岸を変え、お気に入りの「あかね」へ。ん?散歩だったはずでは。 やっぱり美味い。焼きと…

不器用だからそっとわかりあうことがある

何かに惚れた者に多くの言葉いらない。喋らずも騒がずも実直さやひたむきさを感じる。 そんな男のバースデー。お馴染みのココ。引いてもなくならない。足しても薄まらない。片や音楽に、片や書に惚れこんだ男。見た目より、優しいし、繊細でっせ。 久々の登…

体温を感じる時間に心は研かれて

昨日の夕方から風は秋を連れてきた。そんな秋風に運ばれて、五ヶ月ぶりに「せお」に。秋の入り口に再訪する喜び。いやが上にも期待が高まります。食は芸術。きのこの香りの下には愛する金目鯛。明石の〆鯖、なんとも美味。佐島沖の太刀魚のふくよかな味わい…

静かな夜に広がってゆく、ひとしづく

昨夜は月イチの一日料理人。今月はタイ、フィリピン、インドネシアを中心とした東南アジア料理で勝負。カウンターに七名と、いつもより小規模だったけど、人と人がつながる素晴しい夜会となった。それぞれの名前を入れたランチョンマットを書いた。(写真提…

高く広がる秋空に嬌声が響く夕暮れ

近所の神社で秋祭り。氣の集まる方向で気分が変わってくる。負やネガティブな氣の場所に行くととたんに具合が悪くなるんだな。ここは素晴しい。東京の八王子でプルトニウムより1.3倍毒性が強いアメリシウム241が1キロあたり74ベクレル検出されたという仰天ニ…

手を抜けば氣も抜けてしぼんでゆく

紳士淑女のみなさま、ご機嫌麗しくお過ごしでしょうか?ワタクシ、減量中のため自宅にいるときは夜は居酒屋こうじも開かずに粗食しています。エビスビールは相変わらず愛飲です。なので食への集中力と、料理の創作力は昼に注がれます。最近の昼の献立がたま…

昨日は今日ではなく、今日は明日ではなく

以前書いた「One heart」。ありがたいことに被災された地域に届いている。写真をいただいた。身体はひとつだけど、言葉は無限に広がると信じている。気仙沼の保育所にて。こんな時勢だから顔はお出しできないが希望を感じさせてくれる澄んだ笑顔です。逆にポ…

命の戦場にいる者、軽んじる命などない

昨日は日本財団ビルにて「一般社団法人 日本駆け込み寺」代表 玄さんの講演会に向かった。「震災」「自殺」「命」について語る。本気の言葉とは美しい。お上品な言葉、過飾の想いなど太刀打ちできない激烈さがある。言葉はシンプルでいいんだ。感情と寄り添…

風が通る道をいつだって作っておこう

アクション月間の今月、約半年ぶりにいよいよジムを再開。もいっかい身体を作り直します。まずは一週間で3キロ絞ります。平日はほぼ毎日二時間ジムに行く。これが気分転換にもなって気持ちいい。風呂好きとしてはいつも大きな湯船に浸かれるのもいい。そうや…

生半可じゃない自由をこの国に

いわき市の海岸で拾った石。自由は行動力を生み、感動となり、人を繋げる。自由は誰かに決められるものじゃない。だから責任と覚悟が必要となる。官僚は自由が足りない。原発の所轄大臣が就任9日で辞任。また国からの要求に対して真っ黒に塗り潰した「非常時…

言わずしてすべての努力が仕事に見える

暑さ、振り返すね。こんな時は蕎麦。初の練馬区参上、石神井公園にある「長命寺蕎麦 豊島」へ。先代から継ぐ、ここのツヨシ氏がまたイカシタ男なのだ。豪放かつ繊細な人柄が、作品に表れる。丁寧でいて、過美ならず。芯あって、優しい。人間性の延長に作品あ…

ひとつの行動が距離をひとつ縮める

創作書家としてのデビュー戦がニューヨークの路上。そして初の講演先が宮城県の石巻。復興と平和と。そして差別のない世界を描こう。福島の青。見上げる空はつながっている。 「モヒ猿」もこの日に。

KIZUNAをグローバルスタンダードに

9・11 ニューヨーク。3・11 日本。時空と距離を繋ぐ言葉。この作品はニューヨークへと飛び立つ。明日マンハッタンでお披露目される。被災地から戻った直後、荷物の片付けも後回しで書いた。この話をいただき、そこに行くまでにもたくさんの人を介している。…

精魂込めてやってる仕事が匠の矜持を伝える

昨日帰京。ハラヘッタ。福島は「会津がんこ米」。福島(だけでないが)は風評被害と闘う。正確な情報が出ないから、恐怖を回避する。こうしている間にもだ。今夏最盛期を迎えた福島の名産の桃が売れずにいる。どじょうが福島を浄化してくれるのか。国民すべ…

繋がる想い

繋がりの常磐道。石巻の美容室から連絡があった。11年越しの繋がり。皆さん無事で良かったが、駅の近く(街の中心部)にあるこの店も津波が押し寄せ、着物やドレス、器材など800万円の損害がでたそうだ。こうして旅をして、心痛な叫びを聞いた。それと同時に…

さざめく新舞子

この向こう側に福島第一原発がある。今は静かな海が広がっている。震災の爪あとを残したままに。憎い。海原を前に叫ぼう。俺たちは負けないと。我が日本よ、愛する人よ、見上げる空はつながっている。

穏やか福島

福島市から80キロ、いわき市に移動。空は冴え、街も山も静かで穏やかだ。そう、目に映るものは。福島の友人から現地の「今」と「未来」を聞いた。テレビでは知りえない話ばかりだ。石巻で見て、福島で聞く。ここいわきはどうなのか。とりあえずホテルはどこ…

気合の福島

今朝の福島駅。たくさんの人が通勤、通学に急いでいる。元気だ。酒場も元気だ。昨夜、疲れた体で地元の居酒屋に入る。店員さんに「今日のお通しは秋刀魚の南蛮漬けか肉豆腐を選べますが」もちろん「秋刀魚でお願いします」となるわね。そんでもってビールと…

静寂の北上

東京にいても関西に住んでも、沖縄に暮らしても海外で仕事をしていても俺たちは日本の心がある。この現実を少しでも知り、考え、できることがある。どうにも言葉が見つからない現実だけど誰もいない場所で風の音を聞いて歩いた。この旅に出る前に出ている今…

痛みの石巻

まずはじめに高台にある神社に上り、手を合わせる。そして「つながりの家」へ。あった、無事だったのだ。しかし応答もなく、人の気配もない。家の裏手(川側)に回り込むと。壁は崩壊し、がれきが積まれ、庭には雑草。そう、ここには誰もいないのだ。11年前…

想いの石巻

乗り継いだバスも渋滞にはまりやっと着いた。何故、今回石巻に向かったのか。それには明白な理由がある。2000年、石巻に講演に来た。創作書家として初めての講演だった。初めてにして500人を超える大舞台。プロットを用意して、何を話すかきっちり練り上げ当…

まさかの東北路

ハプニングまみれの人生だから、まぁ慣れた。しかしねぇ。なんと、闇を切り裂く高速バスが第一目的地の仙台に着く前にまさかの追突事故。乗客に怪我はないものの、警察を呼んで実況検分、大幅なタイムロス。やむなくバスを降り、仙台駅まで歩く。国分町しか…