書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

迷いながらもがきながら海を渡ってゆけ

いつもの地下アジトで友と静かな夜。ときに望むこととおきることは違う。しかし行くしかない。ネガティブでもポジティブでもなく、ありのままに行くのだ。眠れぬ痛みは豊かな土になり、不条理なもどかしさはやがて恵みの雨になる。しかしその大地を耕すかど…

てきあがったオッサンより未完成なロックンロール

THE BEATLESが好きです。世代的には後追いだから生で聴いたことはない。六本木アビーロードに出撃。世界的に有名なTHE BEATLESのトリビュートバンドのライブショー。リバプールのビートルズコンベンションに出演、マンチェスターでArctic Monkeysのサポート…

ハートを震わせる熱いのを一発打ってくれ

おそらくつれづれ日記で一番理解と共感を得にくいカープネタ。昨夜のカープ軍、栗原選手の逆転の一発はハートに響いた。6回、先取点を取った裏にまさかのグランドスラムで逆転され2-5、一試合平均3.1点のチームですから、負けを覚悟しましたよ。しかし7回、…

イガイガの真っ赤な驅体は至福の宝

いつもお世話になっているお寿司屋よりごっつい毛蟹が一杯やってきました。昼間っから毛蟹パーティー。そりゃ奥さん、スーパーで買うてくるものとはラベルがちゃいまっせ。水っぽさが皆無なので全てが旨味。子供のころの俺にとって蟹や牛肉ってのは仮面ライ…

始めるために初めることがある

今月末にオープンする焼き鳥屋の店内の作品創り。 まず絵を描いてから書に入ります。色づけは濃度や滲みを変えながら重ねてゆきます。落款を力の限り押して完成。単身赴任のお客さんが多いので、一日の仕事を終えてホッとリラックスできる感じでとのリクエス…

一般社団法人 日本駆け込み寺 記者会見

昨日は一般社団法人日本駆けこみ寺のマスコミ向け記者会見があったので、参加させていただきました。一筆、炎となって書かせていただきました。これから各方面で報道もあるかと思いますが組織変えの趣旨や記者会見の模様は「東京新聞」よりご覧ください。さ…

空を越え、一杯の酒がその想いを繋げてゆく

遠く奄美大島へ向けて筆をとる。町田酒造(里の曙の酒造)の関係者に作品を書いた。子供さんたちの名前と、名前の漢字を使って未来へのメッセージを。黒糖焼酎は奄美群島のみが製造を許された島の酒。100×100のちょっと大き目のこういったものも書きます。夕…

覚悟は熱い涙とともに新しい時代を描いて

昨日の新宿歌舞伎町駆けこみ寺のリニューアルイベント、暑い中たくさんのご来場に心から感謝します。今、駆けこみ寺はすべての相談者、加害者、被害者のために新しい門出を迎えようとしています。その覚悟と情熱の想いが凝縮された時間。リニューアルという…

空を見て、いらないものを吹き流せ

昨日は心と体の解放日。日帰り温泉タイム。露天風呂に浸かって空を眺める最高の時間。日頃の心の垢はこれできれいに落ちる。畳の食事処で生ビールを飲みたい気持ちを抑え片隅で作品制作。作業部屋とまた違った場所で書くことで発想の風通しもよくなる。黙々…

夜な夜な、小人閑居して不善をなす前に

良い子のみんな、元気にしてたか?でおなじみの居酒屋こうじ。昨日の夕方、どこぞに飲み行こうかと思案しながら吉祥寺の夕陽を見てたらムクムクと創作力。暑いと料理も作る気がしないが、涼しいっていい。チャリを飛ばして帰宅。テーマはバーでひとり飲み。…

情報よりもあるがままの姿を見逃さずに

こうじおじいさんの早朝の日課ですね。水やり。おじいさんは暑さが大の苦手でね、おまけにワシはエアコンの冷気も好きじゃなくてな、局地的に温度差があることで行動力が鈍くなってしもうて。ちょっと前にも書いたけど、筆を持つまでの入り方がとても難しく…

潤いを吸い込めばきっと水は流れてゆくさ

蒸し暑さは変わらないが、連日の太陽は身を潜めた。明け方から大きなテーマの作品を創り、雨が降り出す前に朝の読書@ベランダ。「夏雨雨人」(かううじん)夏の暑さに涼を運ぶ雨のようにいいタイミングで恵みをもたらせること。調子に乗ってそのままロード…

煙の向こうに待っていたのは芳醇な甘さ

東の空を茜色に染め、夜の帳がおりるころ中野駅に降り立つ。連休最後の夜、街は疲れと暑さに覆われ、私は無性にビールが飲みたくなった。中野駅南口より徒歩5分、商店街の最後尾にその店はある。何ごとも終わりよければと言われるが飲食の世界も美味い店と…

やっぱり自ら感じ取りにいくのが真実だ

作品や子供服を販売しているアトリアンの新三郷店に陣中見舞い。元日もGWもお盆も、この連休中もずっと現場の最前線でお客様との笑顔を紡ぐために頑張っている感謝すべき方たちです。接客が苦手な俺は、立ち尽くすのみ。じっと手を見るってなもんよ。 夏の暑…

拝啓、混沌という整然の道の上から

道に座ってみるとそれまでに見えなかったものがある。偉そうに見下す人、ないものと思い無視する人、好奇な視線を送る人。ニューヨークであろうが、表参道だろうが、梅田であろうが栄であろうが、住所も知らない田舎だろうがそう大差はない。ああ楽し。そう…

抗いもせず、ただ静かに受け入れること

夏から秋にかけての魚が一番好きです。相変わらず「緋色の海」は最高の魚を提供してくださる。 えんがわ、もはや芸術。魚もそうだけど、こちらの鯨ベーコンの上品さと言ったらこのモデルの方並みです(笑)今年初の新秋刀魚。キング オブ 魚。感じて往く帰り…

スモーク ゲッツ イン マイ マインドな宵に

ポテサラ番長、餃子大使で名を馳せていますが実は焼肉大臣でもあります。一皿7000円のカルビから299円まで愉快にいただくユーティリティプレーヤー。 焼きホルモン部門ならばここ「幸永」の極ホルモンが一番。せっかくなら人として、男として、創作書家とし…

昨日とは違うということを感じて歩け

ほぼ日課の早朝コージー散歩。6時とか7時だっていうのに太陽に焼かれてしまう。いつもカメラを携帯してゆくでしょ、ちょっと撮ろうなんて思って立ち止まるでしょ、そうするとすぐに大量のモスキートアタックに会う。だからこの季節、足は虫にさされまくりで…

静かな流れを作るために流れてゆく

見上げる空はつながっている。清らかな流れを作ってゆくためにも時には石に…いや、鮎にかじりついてでも。時には泥水を…いや、日本酒をなめてでもまぁ、その、とにかく進むのだ。火の粉を浴びない場所で対岸の火事を見つめる無関心な傍観者にだけはなりたく…

ぼくらだけの近道は決して誰にも話さない

小学生のころ、夏休みの自由研究で雲について調べた。その時になにか開眼していれば、今頃は気象学者や海洋学の博士になっていたかもしれないが野球好きな凡庸な子供に過ぎなかったためフカフカの椅子に座ることはできなかった。それでも今でも空を見るのが…

甘い思い出を、辿れば 新しい記憶も呼び返される

その昔、六本木にあったパシフィック・リム・キュイジーヌのレストランでジェネラルマネージャーなるたいそうな仕事をしていたことがあった。パシフィックリムとは別名ハワイ・リージョナル・キュイジーヌと言って、ハワイ地方の料理のことです。メルティング・…

僕らの上にはただ空があるだけ

なおこの世界良好ならざり、じっと空を見る。総理大臣はこれ以上ないってくらい求心力をなくし、政局も足を引っ張りあうだけの主張を持たぬチキンレース。国民を愚弄し続ける嘘つき電力会社。空を見ろ。未来へと繋がる空だ。「今、最善にやる」のと「今だけ…

あふれるものの中であぶれるものの声

生活サイクルから乖離したとこにテレビの存在がある。デタラメを垂れ流し、権力に煽動される箱、テレビ。 そんな訳で駆け込み需要に乗っ取り、ようやくテレビを購入。担当者の顔が見える量販店に行ったら、一ヶ月待ちと言われ、渋々顔の見えぬネットで購入。…

蓄積と放出を繰り返して残ったもの

12年前、路上でやっていたころ、路上詩人と名乗るたくさんの表現者が表参道や大きな駅前に溢れ返っていた。看板には<あなたの目を見て、インスピレーションで詩を書きます>らしい。「お前は、霊能者か、心理学者か」と突っ込みたくなる衝動を抑えきれずい…

どこにいても確かなCOTOVAで繋がるために

リリースからひと月ちょっと。「喝采袋」のご依頼に心から感謝いたします。額に入った高尚な(?)作品も書きますがもっと違うスタイルが出せないかなと考えていました。もっともっと日常にそっとあるような。そしてアクティブでカジュアルな感じのもの。そ…

窓が開いている、ゆえに風が流れてくる

歌舞伎町駆けこみ寺に頼もしい広報さんが入った。まずはそれを祝して、乾杯。川岸の新大久保のコリアンエリア「チング」へ。サムギョプサルと愛しの熊さん。マッコリがグッとくる。少女時代に新しいメンバーが二人加入しました。駆けこみ寺は過去を問いませ…

振り返りはしないが足を止めて

昨夜は地元に戻り、悲しい別れをして、仲間たちと献杯。咲いた花に気付けるよう、流るる雲を見上げられるよう、うつろう季節を感じるよう、人の心の優しさに涙できるよう、ありがとうの気持ちを忘れぬよう 急がず、怠けず、上を向いて歩こう。

夏を切り取ってテーブルに並べる宵に

良い子のみんな、元気にしてたか?とくれば、そう久々の「居酒屋 こうじ」だ。この暑さで食欲減退なんて弱気じゃダメだぜ。創って遊ぶ、食べて元気をつける、呑んで忘れる。そいうこっちゃ。では今回も献立紹介。晩ご飯のご参考に。お通しは小女子の佃煮と帆…

心の奥にしまい忘れた大切な箱 開く時は今

自宅に戻ってきました。トキオも暑い!昨日の昼間はひとりで海で遊んで。温泉に入り、着替えて、ローカルバスに乗って。単線のワンマン電車やローカルバス、大好きです。テレ東さん、私やりますぜ。この日もバスの運転手さん、お客さんと仲良く会話してまし…

ひたすらに忍耐を釣り上げてゆく太公望

旅先でも朝は早い。バジルや水菜に水をやるためじゃない。釣り人こうじになるために。狙うは海の貴婦人、鱚。6時から2時間半、自己の内面と対峙し、深淵なる虚空の中、逡巡と憐憫を積み上げる。 つまりはボウズ(釣果ゼロ)ってわけだ(爆)。ひとつだけ確かなこ…