書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

真ん中を狙っても、ずれてしまうことのおかしさ

人には今、このときってタイミングがある。昨日でも明日でもなく。大河のうねりの中で出会う「今」というタイミング。筆を握ったり、講演などに行ってもそれを強く感じる。昨日、兄弟分と夜が暮れるのも待ちきれず時間を黄金に塗りかえた。まずは男ふたりで…

だけど、どん底の奴のみが真実を知ってるぜ

多事多端な日々もピークを過ぎた。作業テーブルに張り付き、ずっと筆を握っているときの息抜きは料理。ビールも飲めないからね。十八穀米のチキンカレー。それにマクロビのお茶、三年番茶。うん、週末はガッツリ飲むことにします。この前の講演先でも話して…

呼吸する、換気することで歓喜が生まれる

吐き出して、吸い込む。呼吸というこんな簡単なことができなくなった昨年以来呼吸することの大切さを真剣に考えるようになった。物理的にも精神的にもいい空気を吸い込むということを。「呼吸が合う」これもとても重要なこと。「息」すなわち「自」分の「心…

言葉と戯れることが氣の元を燈す

講演を終え、柏市の空。書いて、話した120分。気分は写真の通り。来てくれた方も同じ気持ちでこの空を見てくれたなら最高。すごい時間だった。日本語、美しい。書くこと、素晴らしい。それを感じあう人の心、これすべて。書で世界を元気にするよ。ちっぽけな…

筆いっぽん、駆け巡れ、にっぽん行脚

浅田選手の滑りに胸を熱くし、テレビの前から拍手。そしてキム・ヨナ選手のハートの強さに感動。凜として美しかったキム・ヨナ選手。表現者としてすごいものがあった。昨日はひたすらにB0サイズの大書の制作。絵と書の作品だけに時間を要す。乾く前、乾く直…

言葉に頼らず行動に生きるその時に

春の音が聞こえてきだした。昨夜、「せお」にて。料理からも春を感じる。理解とは五感を研ぎ澄ますこと。百の言葉より、ひとつの行動。生きるということは学ぶこと。目の前にいる人が最大の教科書。頭で考えるな、心で感じよ。静かに燃える。我々には武士道…

犬に三年人一代、人に三年犬一代

ずっと昔、ウチの実家では「ペル」という犬を飼っていた。それはかわいい雑種、ミックス犬なんて洒落た言い方じゃなく、雑種。そんな庶民的な愛嬌をもった犬でした。最後は全身の毛が抜け、苦しみまくって母に抱かれて息を引き取った。ペルは時々、記憶の中…

旬感、感じたときに感じるものをここに

目につくところにいつも筆を置いておく。たった1分でもいい、いつでも書けるように。その瞬間を見逃さず。忘れ物や無くし物ばかりやらかすけどその準備だけは怠ることはない。そこが俺の歩む道だから。

あきらめないことが時間をつなげてゆく

街並がどんなに変わろうとも変わらない想いがある。地元の遊び場、立川。昨夜同級生が集まった。高校の時、試験勉強と言っては仲間の家に遊びに行きお母さんにハンバーグをしっかりご馳走になり、部屋でエロ本を見ていた無邪気な18歳がいる。集まったのも同…

自分の為にやることが誰かの為になるように

親父の描いた新作。沖縄宮古島。俺が生まれたときから商売をしていた。街の小さな時計屋。特に趣味を持たずに仕事に明け暮れていた。リタイアして彼は手品と絵画に喜びを見つけた。精密機械を扱っていただけあって手先が器用なんだろう。昨夜、作品を観なが…

彷徨いながらも逞しく呼吸しつづけろ

静かに広がる生命の尊厳。教えていながら自らが一番学んでいる。そして選択された人間愛とは。「グラン・トリノ」素晴らしい。朝から号泣してしまった。宗教、歴史、差別、抗争、贖罪、友愛、懐古、固執…。葛藤の末、クライマックスに表現される主人公の美し…

今日と違うはずの明日へ今かけてゆく

昨日はあれからジョッキを選んだ俺です。神泉の隠れ家で一献。ビールと日本酒が染み入った。素晴らしい時間を過ごしたおかげだね。世田谷区の小学校「家庭教育学級」で講演。いつも講演ではプロットを持たない。それにはある出来事が大きく影響しています。…

やりぬく心でそのフェンスを越えるのだ

動いて動いて自家発電。5時に起きて作品を書く。10時半から世田谷区の小学校で講演(この模様は明日のブログで)。昼食をはさみ、ジムで汗が滴るまでトレーニング。さぁこれから筆を握るか、ジョッキを取るか。先に携帯のエネルギーのほうが切れそうなので今日…

その佇まい、その言葉、その声は心の温度

午後から新宿救護センターにて打ち合わせ。それぞれのタレントを持った人が同じ方向へ向かう推進力は加速度的に勢いをつける。イメージの共有項が増幅する。ウェブマガジン「玄ナビ」の春のリニューアルに向けて。さらに進化してお届けします。夜の帳が降り…

今に響いて。百年生きたとして3万6千日

昨日、545人の新成人の作品がすべて完成しました。俺自身これで磨いたものがありました。あとはどう受けとってもらえるか。さぁ、旅立て。そんなめでたい夜には居酒屋こうじの暖簾がでます。シャンパンで乾杯。東京からアジアへ。本格的な食の旅です。燃える…

止めてみることは次への最大の瞬発力

昨日の午後に東京に戻り、すぐに創作活動。今朝も6時から筆を握る。そのパワーをくれたのが今回宿泊したホテルのおかげ。おすすめの素晴らしい場所。草津にあるヘルシーリゾートホテル「ホテル クアビオ」。2000坪の敷地にわずか11室。館内ではルームウェア…

風雪や 想いがつのる 湯の里に

朝の露天風呂。音も時も雪に吸い込まれる。ここにしかない世界を感じ、感性は深度をましてゆく。いつかではない「今」。「たら」でも「れば」でもなく、まっすぐに「今」を受け入れる、それが未来へのひとしずくになるのだ。旅はそう教えてくれる。

はらはらと 寒さに踊る 風花よ

午前中、併設されたプールで貸し切り状態で泳ぎ、午後から人生初のスノートレッキング。というよりスキー経験のない俺、実は人生初の雪原上陸。こんなにも雄大な雪景を見るのは初めて。吹けば飛ぶよな都会のモヤシっ子さ。もみの木の樹液を嗅いだり、足跡ひ…

腹減って 目覚めし朝の 冬木立

今朝は5時に起床。静かに筆を取る。やがて蒼いベルベットような朝が浮かんでくる。誰もいない朝一番、夜明けの露天風呂。雪景色を明かりに暖炉のあるラウンジで読書。昨夜のマクロビと温泉、エステ効果もきてます。身体が軽いもの。2日間で地べたから始まっ…

美しく ならねばならぬ いい大人

雪積もる静かに流れる時間の中で心と身体、磨いてます。肉、魚、乳製品を使用しないマクロビオティックで身体に優しい料理を堪能(これが大満足)したあと 120分のボディとフェイシャルのトリートメント。ちょっと待ってくれ、女性雑誌が薦める休日じゃないぜ…

白銀と 湯煙り優し 目にしみる

温泉リバー。凍える東京から湯煙の街へ。2010年旅人の始まりは東京から車で3時間、かの名湯へ。まだ旅慣れぬハタチの頃、関東の温泉地をずいぶん巡って旅好き、お湯好きのベースが生まれた。早速150坪の露天風呂に浸かって日常を忘れる。日常では何かしてな…

虹の向こうのどこかに 青い鳥は飛ぶ

貧乏ニューヨーク旅へ行ってたときのこと。もちろんBLUENOTEやVILLAGE VANGUARDなどに行けるはずもなく深夜にSOHOの治安の悪い場所にあるジャズクラブでハイネケンをちびちびやりながらニューヨークのジャズを体感した。なんだか逆にむなしくなって二本のハ…

愚公移山 、変わらぬ信念が山を動かす

自由が丘の和食店のカウンター席。静謐なる乾杯。久しぶりにいただくその人の作品。料理の中に介在する心を見いだす。魯山人先生の言葉。「日本人が常に刺身を愛し、常食する所以は、自然の味、 天然の味を加工の味以上に尊重するからである」素晴らしき料理…

晴れたらビール、恵比寿顔が紡ぐ時

バンコク、プーケットを回ったときに、タイ料理に開眼した。あの蒸し暑さの中に漂うパクチーやナンプラー、レモングラス、にんにく臭…。生活感にあふれたチープな店で汗を流しながらスパイシーな料理をシンハーで流し込む。しかし東京にあるタイレストランに…

神が与えてくれたものそれはお金じゃないはずよ

言葉を生業にしてるのは言葉以上の思いで生きたいから。言葉は機械で計れないからだから安易な言葉を発したくない。昨夜、言葉以上の付き合いの時間、言葉以上の料理をいただける「せお」にて。大山地鶏の塩焼き。いつ行っても同じものが出ないという贅沢。…

旗は揺れている、自由なる風のもと

タイトルはバンドマンだったころ、再起を賭けたときに創った曲の歌いだしの詞です。たくさんの曲を書いてきたけど思い入れのある一曲。今でもその気持ちに偽りなく、生きている。昨夜は新宿救護センターの所長とスタッフの皆さんとの信念会。かに道楽でかに…

青空の向こうにある灰色が透けて見える

空が青いとのんびり釣り糸でも垂れたくなる。しかし時は慌ただしく過ぎてゆくのだ。昨日はニュースだけでも慌ただしかったねぇ。「不起訴」「引退」「リコール」。すべてを繋げることなど愚の骨頂だけど、なんとなく垣間見れる日本社会。(謝罪したがアメリ…

震えながらも凛然と君は春に立ち

2月4日、立春。東京も氷点下の朝だった。北海道の占冠(しむかっぷ)村で氷点下34・4度。どれだけ北の街かと思って調べてみたら札幌から100キロちょっと、新千歳空港からなら電車で1時間ほど着く、北海道の真ん中あたりにあった。盆地ゆえ夏になると30度…

過去よりも未来よりも語るべきは今

戸籍謄本を取りに浅草へ。夕暮れを待つ隅田川。浅草寺も電気ブランにも寄らず、有楽町の交通会館へ。この5年、国内を回り続けた旅人は長きにわたる海外の封印を解くときがきた。そうパスポートの再取得。夕方、NPO法人理事オブザーバーとして新橋の、ある特…

時間というスパイスが何より人を深くする

残雪、朝の東京。ニット帽、手袋、顔が隠れるまでN3Bのジップを上げて愛用のマウンテンバイクでジムへと向かう。凛とした寒さもあと少しと思えばそれも気持ちいい。そして冷えこむ日々に活力を。居酒屋こうじではなく「鶏らーめん こうじ亭」。鶏ガラと鶏肉…