書画家 高野こうじ 公式blog

書道、アートの作品を中心に日々感じたことを綴る

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

コロガル石

形あるものは滅びても、魂は滅びず。氣は転がる石のように苔むすことなく磨かれてゆく。連載コラムが書店に並びました。実は今号をもって「Footival」の定期刊行が休止となります。ご愛読していただいた方に深く感謝します。この連載の取材を通してたくさん…

across the universe

昨日、打ち合わせで銀座に出向いた。出不精ゆえにこうして外出したときはどこか寄り道。そういえば銀座ソニービルで「THE BEATLES IN TOKYO 1966 浅井愼平・写真展」がやっていたんだっけ。マニアの俺としては行くしかない。1966年に武道館で来日コンサート…

夏、来たりて

昨日の深夜、イタリア戦に興奮している最中、誘拐事件の報が入ってきた。さらわれた現場は家のそば。今朝も現場を通ったがすごい報道陣だった。模倣犯が出る前にこういったプライバシーをさらけ出す報道は止めるべきだろう。その件についてはこちらのコラム…

わかっちゃいるけどやめられない

サッカー熱に覆われたニッポン。プロ野球がまったく注目されておらず残念だ。巨人戦の視聴率は6月に入り、ついにヒト桁台に突入、放送を見合わせる局もでてきて、もはやおいしいコンテンツではなくなったようだ。ガキのころからプロ野球のある生活(食卓の光…

Crawl up!

先日、スパーリングパートナーとしてプロの選手相手にリングでファイトした。といってもむこうは一切パンチを出さず、俺が一方的に出すパンチをよけてゆくというもの。この一方的な展開に俺も火がつくわけですよ。「いくらプロっていったって・・・」しかし…

やがて大海へ

ゆっくりしたいとき、考えごとをするとき、本を読むとき、なにも考えたくないとき、まぁけっきょくはいつだって水辺にいたいと思う。海まではちょっと遠かったので運河に行ってきた。「行雲流水」行く雲、流れる水のようにゆうゆうと執着せず、自分の周りも…

STOP AIDS

「Heart Art in TOKYO 2006」、最終日の昨日上野の森美術館に行ってきた。看板に、懸垂幕に書がのびのびと踊っている。このサイズになるととても気持ちがいい。この美術展はエイズの理解を深め、偏見をなくすというテーマを芸術と融合させたもの。写真、絵画…

ケモノ道を往け

6月25日に発売される玄さんの新刊「[ヒト・モノ・カネ]男(ワル)の処世術」が昨日、出版社より送られてきた。家には読みたい本が順番を待っていたけれど、ここはさておき、玄さんの著書を早速繰ってみる。思いやりや気遣いに溢れながらも一刀両断が玄さんの…

緑の山男

坂本竜馬の言葉を思い出す。「おれは落胆するよりも次の策を考えるほうの人間だ」しかし、その言葉さえも青きサムライにはむなしい。「まだ次がある」などと淡き期待をブラジル相手にするほど、楽観主義でもないし、サッカーを知らないわけではない。日本は…

殿様のブランチ

俺は会社に行くわけでも、タイムカードを押すわけでもないので金曜の夜も、土曜もいつもと変わりない。けれど週末になるといつもと違う高揚感にかられる。ちょっと遅く起きた日のブランチ。そば以外はダシも天麩羅も自家製。昼間っからちょっとひと手間かけ…

六月の雨に濡れて

俺が夢に見た暮らしはこんなんじゃねぇと 思いながら やりたくもない仕事をすると はがゆさも時間の中に消えた なけなしの日々の温もりも六月の雨に消える 誰かのことをうらやみながら六月の雨に消える十数年前、ソロで音楽活動をしていた頃に書いた詩です。…

イパネマの男

27の時、ロサンゼルスに逃亡生活をしていたとき英語が話せない俺は戸惑いと孤独とジレンマに陥った。今でもよく覚えているセリフは「Sorry,I gave your trouble」ひどく弱気になっていたもんだ。そんな中でもっとも親しくしてくれたのがブラジル人たちだった…

アンダルシアに憧れて

海老の殻が残っていたのでそこからスープストックをとって、俺流ブイヤベースを作ろうと張り切ってみたけどサフランがなくて断念。グラダナの歌は聴こえていたが早々にスペインは遠ざかっていった。結局、魚介と野菜のトマト煮込み(海老のスープストックを…

ありがたき初夏の宵(酔い)。

作品を書いた人からお礼の手紙やメールをいただくことがある。これがなによりも俺は嬉しい。自分の持つ技術によって誰かに喜びを分けることができたこと、その人の日々の中にわずかでも彩りとなれたことがほんとに嬉しい。俺は闇からはい出てきた男だから、…

挑戦という名の旅路

いよいよサムライブルーの冒険が始まる・・・って長々とブログを書いたんだけど途中、PCがフリーズしていまい、全部消えてしまった。俺は完敗だ。まぁいろいろ言うよりもここはシンプルに。(↑もう思い出して書くのも嫌になってる様子)サッカーじゃないけど…

天使たち

直球の感動作「GOAL!」鑑賞組と中目黒「藤八」に集合。ここは自宅の次に一杯やるには落ち着く場所。小鯛のレモン〆、初がつお刺し、柳かれいの塩焼き、鯵刺し、名物腸詰め、かき揚げうどん・・・・一杯のありがたみを知る逸品たち。初来店の友人も気に入って…

夜の太陽

約半年ぶりの謎のアコースティックライブイベント「焼きとり不良倶楽部」。酔いどれどもが集結。実に久々に歌った。テンションあがるね。シンディローパー「time after time 」とエルヴィスの「好きならずにいられない」をやりました。燃え上がるロックの日…

Tue Dein Bestes!

すっかりW杯モードの俺。最近読んでいる本。「サッカーW杯 英雄たちの言葉/中谷綾子アレキサンダー」視点がおもしろい。気持ち盛り上がってくるね。W杯、いよいよだなぁ。94年のバッジオ、98年のジダン、02年リバウド。今回はなんつってもこのファンタジスタ…

Heart Art in TOKYO 2006

6月16日より上野の森美術館にて「Heart Art in TOKYO 2006 〜第10回エイズチャリティー美術展〜」が開催されます。一点出していますのでお時間のある方は動物園でパンダ見て、美術館に行って、アメ横にあるモツ焼き「大統領」で一杯やっていってください。▲…

Chinese rocks

中華とロックの夜、Respect for Jonny Thunders。先日、友人たちプラス、ミニチュアダックスを招いてホームパーティー。楽しく料理したアルヨ。前菜は鯵のユッケとほうれん草のナムルで乾杯。十八番、焼き餃子。今回は餡を冷蔵庫で一日寝かせた。鶏ガラスー…

日出ずる国の泥の箱舟

ここでは個人的なことを書いてゆこうと思って政治的、社会的な話を回避してきた。しかしこの国の、この地球の住人である以上、憤懣やるかたない時がある。というかこの国の日々は暗黒を彷徨する指標を失った箱舟だ。昨日からニュースに釘付けである。邪悪な…

スウィンギン・キサラズ

海が呼んでる。梅雨に入る前に釣り竿持っていざ海へ向かう。十数年ぶりに木更津へ。綾小路もグランマニエもいない穏やかな日曜の午後、「活き活き亭」でランチ。混み合っているけど待つ価値アリ。セルフで海鮮物など選び自分たちでテーブルで焼くシステム。…

ミッドナイト・ラン

って映画も好きだったな。デニーロはちょっとコミカルな役もいい味を出す。彼自身もかなりお気に入りの一作だそうだ。で、俺も走り出す、真夜中を。男はお気に入りの店を見つけると、浮気せず定期的に通い詰める。女は感性も敏感だから情報誌などを駆使して…

Tough gong

昨日観た映画。静かなる痛切な孤独の叫び。「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」孤独なテロリスト(になってゆく様子)をショーンペンのやばい演技力が魅了する。88年「カラーズ」、89年「俺たちは天使じゃない」あたりが好きだが、最近もクールでクレイ…